♢♢♢♢♢
明和神宮は確かに、花姫会館のすぐ裏にあったけれど、鳥居をくぐった中はとても広く、
道中、千景さんが、解説をしてくれた。
明和神宮は、麒麟が祀ってあり、麒麟一族の初代花姫は、木蓮の花木の花紋だったそうで、御神木として植えられ、今も、残っているそうで、樹齢200年以上だと言っていた。
案内され連れて来られたのは、明和神宮の中にある内宮神楽殿の中。
そこで今、龍咲さん、私、一人分間を空けて、美月、綾音さん、美咲、お母さんと並んで正座している。
その正面に、千景さんが私たちに向かい合って正座している。
厳かな雰囲気に緊張が高まったのか、喉がカラカラだった。
お母さんにお茶を貰ったことを思い出し、
『あの〜。千景さん、お茶を飲んでもいいですか?緊張して喉が乾いて…。』
『どうぞ。お飲み下さい。』
ゴクリ、ゴクリと飲んだ。思ったより、喉が渇いていたみたい。
ちょっとホッとして、大きく息を吐いた。
巫女装束を身に纏った女性が、千景さんの横に来て、何か耳打ちした。
巫女の方に頷くと、
『それでは、そろそろ宮司が参りますので、このままお待ち下さい。』
と言うと、千景さんは、私と美月の間に移動し、座った。
お香のいい香りが漂い始めしばらくすると、
宮司の方が来て、祈祷がホントに始まった。
そして、数分後…
『忍葉様、忍葉様…』
『お姉ちゃん、お姉ちゃん。』
と私を呼ぶ龍咲さんや千景さん、美月の声と、バタバタと走る足音や、叫ぶような誰かの声が、遠くに聞こえ、私は意識を失った。
明和神宮は確かに、花姫会館のすぐ裏にあったけれど、鳥居をくぐった中はとても広く、
道中、千景さんが、解説をしてくれた。
明和神宮は、麒麟が祀ってあり、麒麟一族の初代花姫は、木蓮の花木の花紋だったそうで、御神木として植えられ、今も、残っているそうで、樹齢200年以上だと言っていた。
案内され連れて来られたのは、明和神宮の中にある内宮神楽殿の中。
そこで今、龍咲さん、私、一人分間を空けて、美月、綾音さん、美咲、お母さんと並んで正座している。
その正面に、千景さんが私たちに向かい合って正座している。
厳かな雰囲気に緊張が高まったのか、喉がカラカラだった。
お母さんにお茶を貰ったことを思い出し、
『あの〜。千景さん、お茶を飲んでもいいですか?緊張して喉が乾いて…。』
『どうぞ。お飲み下さい。』
ゴクリ、ゴクリと飲んだ。思ったより、喉が渇いていたみたい。
ちょっとホッとして、大きく息を吐いた。
巫女装束を身に纏った女性が、千景さんの横に来て、何か耳打ちした。
巫女の方に頷くと、
『それでは、そろそろ宮司が参りますので、このままお待ち下さい。』
と言うと、千景さんは、私と美月の間に移動し、座った。
お香のいい香りが漂い始めしばらくすると、
宮司の方が来て、祈祷がホントに始まった。
そして、数分後…
『忍葉様、忍葉様…』
『お姉ちゃん、お姉ちゃん。』
と私を呼ぶ龍咲さんや千景さん、美月の声と、バタバタと走る足音や、叫ぶような誰かの声が、遠くに聞こえ、私は意識を失った。