次の日は、昨日の大雨が嘘のように朝から空が晴れていた。

昨日の雨でまだ湿っているコンクリートと、感じる雨の匂いと、よく晴れた青い空と。大きく息を吸い飲んで、うん、悪くない。

昇降口に入れば、私を待っていたはるかに飛びつかれてバランスを崩す。ちょっと、と言おうとすれば彼女の目には涙が浮かんでいて。

胸がきゅっと縮んで、でも、温かかった。

「ごめん、心配かけて。」

私のその言葉にいよいよ泣き出すはるか。

「ほんとだよ。心配ばっかかけて!」

はるかの涙をぬぐえば、
彼女の頬はこんなにも温かい。

「・・・いつも、本当にありがとう」
「・・っ・・馬鹿。」

私の頭を小突いて、涙を溜めて笑う。
はるかは私の息苦しさを吸い取ってくれる、

太陽みたいな親友だ。