リーズはあまりにも嬉しそうに自分の手をとって喜ぶ二コラに驚く。

「僕はね、君が一生懸命村のみんなのために働く姿を見て、本当に素敵な女性で、僕にはもったいないくらいだと思ってたんだ。だから君の気持ちを聞いて驚いた。うぬぼれてもいいんだよね?」

 そう言うと、二コラはゆっくりとリーズの頬に手を添えて告げた。

「改めて言います、第一王子二コラ・ヴィオネはリーズを愛しています。私の妻になってくれませんか?」

 リーズは涙が止まらず、声を震わせながら言う。

「はい」

 そして、笑顔を見せて言った。

「私もあなたが大好きです!」