次の日から、私は毎晩あの空き地を訪れた。

シュウさんは言っていた通り毎日必ずいて、私が来る頃にはいつも天体望遠鏡を弄っていた。


何度か話してわかったことだが、彼がそっけないように感じるのは、どうやら単に口下手なだけらしい。他人と話すこと自体が嫌いというわけではないようだ。



「そういえば私、部活辞めたんですよね。さすがにあの二人がいる部活は居づらすぎるから」

「そっか、良いんじゃない?でもそれなら、こんな時間になるまでどこにいるの?」

「学校近くの図書館です。あそこ8時まで開いてて」



その図書館で、星や星座についての本を読んで勉強している。

そうしていると、少しでもシュウさんに近づけるような気がしたから。