シュウさんはそこで言葉を切り、ふっと笑った。

初めて見る笑顔かもしれない。



「スケール大きすぎて訳わかんないでしょ」

「はい……」


「そんな訳わかんないほど大きなことを考えてると、こんな小さな惑星に住む自分のことなんて、塵みたいに思えて、いつの間にか悩みが消えてる」

「ん……確かに」



星から星までの距離なんて今まで考えたことなかった。

そうか、それならあっちの隣同士にあるように見えるあ二つの星も、本当はずっと遠くにあるかもしれないんだ。

それが地球というこの惑星にいる私の目から見たら、奇跡的に隣合って見える。



「すごいなぁ」



ずっと見ていた星空が、そう考えるだけで全然違って見える気がする。