利香が帰り、たった一人になった図書室で、彩音は考え事をしていた。
利香は何を思ってここにきたんだろうか、何か他にも用事があったんではないだろうか。自分が自分語りしてる間に全てが有耶無耶になってしまった気がする。
ああ、しまった。
つい興奮して、話しすぎた。
机の上に自分のおでこを付けながら、彩音は自分と利香の会話を記憶の中から取り出して反芻する。
その会話があまりに青くて、彩音は瞳を閉じてしまった。そのせいか、聴覚がするどくなり、自分の心臓の音が聞こえた。
いつもより激しく動くその心臓は、自分のあそこに血を送っているだのだろう。
彩音はその部分に両手で触れる。手が予想以上に冷たくて、気持ちいい。
頬に手を付きながら、彩音は目の前のハードカバーの本を見て、時計を見上げた。
時計は十一時半を過ぎており、彩音は急いで本を広げて読み始めた。だけど、頭の中に全然入ってこず、ただ文字の羅列を目でなぞるだけだった。
こんなに集中できないのは、久しぶりだった。
利香は何を思ってここにきたんだろうか、何か他にも用事があったんではないだろうか。自分が自分語りしてる間に全てが有耶無耶になってしまった気がする。
ああ、しまった。
つい興奮して、話しすぎた。
机の上に自分のおでこを付けながら、彩音は自分と利香の会話を記憶の中から取り出して反芻する。
その会話があまりに青くて、彩音は瞳を閉じてしまった。そのせいか、聴覚がするどくなり、自分の心臓の音が聞こえた。
いつもより激しく動くその心臓は、自分のあそこに血を送っているだのだろう。
彩音はその部分に両手で触れる。手が予想以上に冷たくて、気持ちいい。
頬に手を付きながら、彩音は目の前のハードカバーの本を見て、時計を見上げた。
時計は十一時半を過ぎており、彩音は急いで本を広げて読み始めた。だけど、頭の中に全然入ってこず、ただ文字の羅列を目でなぞるだけだった。
こんなに集中できないのは、久しぶりだった。