そして私たちは中学校、高校を卒業し、大学生になった。朝陽とは高校も一緒だったが、大学では別々になった。今日は久しぶりに朝陽と会う約束をしていた。せっかくなので、私は朝陽に初めて貰ったお花の形のネックレスを着けてきた。今まで沢山のアクセサリーなどプレゼントしてくれたけど、やっぱりこのネックレスが1番気に入っているし、思い出の品だ。待ち合わせ場所は近くの公園だった。秋になり辺りの木々は紅葉していた。色が綺麗で、思わず見とれてしまう。気温も涼しくなって動きやすくなった。私が公園に着いてからしばらくしてから朝陽がきた。

「紗菜久しぶり、待たせてごめんな」

「ううん、大丈夫だよ。 久しぶり!」

私たちはしばらく公園を散歩していた。公園には、ランニングをしている人や家族連れの人、カップルなど沢山の人達がいた。私たちは疲れたので噴水の近くのベンチで休憩していた。するといきなり朝陽が立ち出した。私はびっくりして肩が上がりそうになった。そして朝陽が口を開いた。

「なあ沙菜、これからもずっと紗菜といたい。俺と結婚してくれないか?」

え、結婚!? 朝陽は綺麗な指輪を私に差し出してくれた。涙が込み上げてきた。これからも一生朝陽と一緒にいたい。私を選んでくれてありがとう。

「うん。もちろん! よろしくお願いします」

こうして私たちは1年後式を挙げ、子供が生まれていつしか2児のお母さんとお父さんになった。どちらも女の子で歳は2歳と7歳だ。上の子は今年から小学生になり毎日楽しそうに学校に通っている。時々下の子の面倒を見てくれるのでとても助かる。今まで辛いこともあったけれど朝陽がいるから乗り越えられた。毎日仕事で疲れてるのに家事や育児など手伝ってくれてありがとう。これからもよろしくね。我が子もすくすくと健康に育ちますように。