「分りませんね、レイ君が習得できるのは氷と風のインストール。アデルは炎のインストールだと思いますが何ともいえません。元々インストールで効果が大きいのは炎です、主力となるアデルが使ったとしても持って五秒、その間に何が出来るでしょうか。はたまたレイ君がどちらかをインストールしたとしても正直戦力にはなりません。氷は障壁の強化や自分のパワーアップ、風は自分や特定の人間を治癒させる目的。仮に障壁の強化や治癒で傷を癒そうとしたところでレイヴンがそれを上回る攻撃をしてきたら意味がなくなります。つまりは即死です」
スッと立ち上がると空になった湯飲みにお茶を入れ始め懐からタバコを一つ取り出して口にくわえた、右手で指を鳴らすと人差し指から炎が湧き上がる、それでタバコに火をつけて一服する。
「インストールで出来ることは限られています、全部のエレメントに様々な効果があるのと同じですが、すべて自己の強化も可能です、その中でも炎は風と氷以外の長所を取り込んだ最上位クラスです。その代償も大きく、自己破壊や最悪の場合エーテルバーストも引き起こします」
「エーテルバースト?」
ギズーが首を傾げた、元々彼は法術が全く使えずその手の話は苦手だった。法術の変わりに銃火器を使い攻撃するスタイルだったギズーは聴いたことの無い言葉に反応していた。
「エーテルバーストとは、自信のエーテル全てを暴走させ体内から破壊する現象を言います。一度エーテルバーストが発動してしまえば術者の体は木っ端微塵に破壊されるかもしれません、今のアデルなら起こりかねませんね。万が一無事で居たとしても精神が破壊され見た目は激変し化物に転化してしまうでしょう」
一同がゾッとした、それほどまでに代償が大きいとは思いもよらなかった事。そしてそんな術を何故この人は編み出したのか、編み出さなければならない理由があったのか。
「最悪エーテルバーストが起きなかったとしても、炎の力に精神が乗っ取られ暴走。敵味方関係なく攻撃を行い最終的には自害します。炎は気性が荒いですからね」
淡々と説明を続ける、左手でタバコを指にとって煙を吐き出した。口から吐き出されたそれは白く部屋を濁していく。
「そうだ先生、話は変わってしまいますが聞きたいことがあります」
「聞きたいこと、ですか?」
スッと立ち上がると空になった湯飲みにお茶を入れ始め懐からタバコを一つ取り出して口にくわえた、右手で指を鳴らすと人差し指から炎が湧き上がる、それでタバコに火をつけて一服する。
「インストールで出来ることは限られています、全部のエレメントに様々な効果があるのと同じですが、すべて自己の強化も可能です、その中でも炎は風と氷以外の長所を取り込んだ最上位クラスです。その代償も大きく、自己破壊や最悪の場合エーテルバーストも引き起こします」
「エーテルバースト?」
ギズーが首を傾げた、元々彼は法術が全く使えずその手の話は苦手だった。法術の変わりに銃火器を使い攻撃するスタイルだったギズーは聴いたことの無い言葉に反応していた。
「エーテルバーストとは、自信のエーテル全てを暴走させ体内から破壊する現象を言います。一度エーテルバーストが発動してしまえば術者の体は木っ端微塵に破壊されるかもしれません、今のアデルなら起こりかねませんね。万が一無事で居たとしても精神が破壊され見た目は激変し化物に転化してしまうでしょう」
一同がゾッとした、それほどまでに代償が大きいとは思いもよらなかった事。そしてそんな術を何故この人は編み出したのか、編み出さなければならない理由があったのか。
「最悪エーテルバーストが起きなかったとしても、炎の力に精神が乗っ取られ暴走。敵味方関係なく攻撃を行い最終的には自害します。炎は気性が荒いですからね」
淡々と説明を続ける、左手でタバコを指にとって煙を吐き出した。口から吐き出されたそれは白く部屋を濁していく。
「そうだ先生、話は変わってしまいますが聞きたいことがあります」
「聞きたいこと、ですか?」