とっさにドアの方に包帯を巻かれた右手でシフトパーソルを握りしめ狙いを定める。アリスはとっさの事に何のことだか分からずにドアの方を見た。
「ごごご、御免なさい。話が聞こえたもんだからつい……」
「お前、ビュートとか言ったな? 出てこい」
ゆっくりとドアが開けられた、そこにはギズーの背丈の肩ぐらいまでの少年が立っていた。そうビュートだ。
「盗み聞きとは良い度胸してるな?」
「ち、違います。ただ、アデルさんからギズーさんを呼んでくるように頼まれまして。それでこの部屋に来たんですけど、なかなか入るに入れなくて」
「でも盗み聞きはよくねぇよな? 場が悪かったら改めて出直してくるとか色々と有ったんじゃねぇの?」
心身共に怯えきってるビュートにギズーは銃口を話さなかった、奥にいるアリスも何も言わずに只突っ立っているだけ。
「この事は誰にも内緒だ、誰かに喋ってみろ。その時はカルナックの人間でも、殺す」
そう言うと引き金を引いた、顔の横を数センチずれただけの弾丸は消音サイレンサーから発射された。
「あ、あ、あ…………」
ちょっと脅したつもりだった本人は少しやりすぎたと後悔している。ビュートはその場で硬直し持っていた荷物を全部床に落としてしまった。その中には割れ物なんかも含まれていた。
「ち、こりゃ片づけるの一苦労だな」
「そうね、でもそれは私の仕事だからギズ君は気にしなくて良いんじゃなくて?」
「それもそうなんだがな、引き金を引いたのは俺だし。一応罪悪感って奴さ」
「へぇ、ギズ君に未だそんなこころが残っていたなんてね。ちょっとお姉さん意外」
「……いつまでそうしてるつもりだ? ほら」
ギズーは未だ硬直しているビュートの肩に手を乗せた、そして少し力を入れるとバネのように跳ね上がった。結構内心来ているモノがあるらしい。
「こ、殺さないで下さい!」
「おいおい、人聞きの悪い事言うな。誰も殺しやしねぇよ。でもな、誰かにこの事喋ってみろ……本気で殺すぞ!」
「ははは、はい!」
肩がびくびくと震えている、相当怖かったのだろう。ギズーはそのことを察してか少し優しい口調で話しかけた。だが一度火がついてしまったモノはなかなか消えてはくれない。それはギズー自身がよく知っている事だ。
「ほらほら、お前の仕事は俺を呼んでくる事だろ? だったらアデル達の所に戻って酒でも飲もうや。勿論未成年だけどな?」
「ごごご、御免なさい。話が聞こえたもんだからつい……」
「お前、ビュートとか言ったな? 出てこい」
ゆっくりとドアが開けられた、そこにはギズーの背丈の肩ぐらいまでの少年が立っていた。そうビュートだ。
「盗み聞きとは良い度胸してるな?」
「ち、違います。ただ、アデルさんからギズーさんを呼んでくるように頼まれまして。それでこの部屋に来たんですけど、なかなか入るに入れなくて」
「でも盗み聞きはよくねぇよな? 場が悪かったら改めて出直してくるとか色々と有ったんじゃねぇの?」
心身共に怯えきってるビュートにギズーは銃口を話さなかった、奥にいるアリスも何も言わずに只突っ立っているだけ。
「この事は誰にも内緒だ、誰かに喋ってみろ。その時はカルナックの人間でも、殺す」
そう言うと引き金を引いた、顔の横を数センチずれただけの弾丸は消音サイレンサーから発射された。
「あ、あ、あ…………」
ちょっと脅したつもりだった本人は少しやりすぎたと後悔している。ビュートはその場で硬直し持っていた荷物を全部床に落としてしまった。その中には割れ物なんかも含まれていた。
「ち、こりゃ片づけるの一苦労だな」
「そうね、でもそれは私の仕事だからギズ君は気にしなくて良いんじゃなくて?」
「それもそうなんだがな、引き金を引いたのは俺だし。一応罪悪感って奴さ」
「へぇ、ギズ君に未だそんなこころが残っていたなんてね。ちょっとお姉さん意外」
「……いつまでそうしてるつもりだ? ほら」
ギズーは未だ硬直しているビュートの肩に手を乗せた、そして少し力を入れるとバネのように跳ね上がった。結構内心来ているモノがあるらしい。
「こ、殺さないで下さい!」
「おいおい、人聞きの悪い事言うな。誰も殺しやしねぇよ。でもな、誰かにこの事喋ってみろ……本気で殺すぞ!」
「ははは、はい!」
肩がびくびくと震えている、相当怖かったのだろう。ギズーはそのことを察してか少し優しい口調で話しかけた。だが一度火がついてしまったモノはなかなか消えてはくれない。それはギズー自身がよく知っている事だ。
「ほらほら、お前の仕事は俺を呼んでくる事だろ? だったらアデル達の所に戻って酒でも飲もうや。勿論未成年だけどな?」