コーヒーカップを手に取り一口飲みそれをテーブルにおいた、窓を開けて外の寒くてほこりくさい空気を部屋に取り込んだ。外は雪が降っていてとても寒かった。
「それ程の力を持っているのか、で? 名前はなんて言うんだ?」
窓の外に乗り出して外の景色を眺めていたレイヴンに対して椅子に腰掛けている隊長がその少年の名前を尋ねた。そしてレイヴンはにっこりと笑って答えなかった。
「秘密ですよ隊長、それを教えたら隊長が殺しちゃうじゃないですか。あの子は私の獲物ですよ?」
「バレてたか。しょうがねぇな」
「あれれ、隊長図星ですか?」
「うるせぇ、それよっか早く窓閉めろい。寒くてかなわんわ」
二人は笑いながらコーヒーを飲み干した。そして窓を閉めた。
「と言うのが瑠璃にまつわる噂だ、どうだ? 試してみる価値はあんだろう?」
「……お前な、そんな都合の良い物がこの世の中にあると思ってるの?」
アデルと一緒の部屋になったレイはアデルが持ち出した噂話。だがレイは笑いながらアデルの持ち出した話を途中で否定した。
「その前に僕達は一回先生の元に帰らなくちゃ行けないだろう? それと、FOS軍て名前は構わないとして残されたメンバーはどうするんだ? と言うより何で僕がリーダーなんだ」
レイはティーカップをテーブルに叩き付けるとアデルに怒鳴った、一度に沢山の事を言われたアデルはしばし考えてから口を開く。
「そう沢山の事を言うな、確かに俺とお前はおやっさんの所に帰って教わってない最後の技を教えて貰いに行く、他のメンバーも連れて行けばいい話じゃないか。それともギズーに越されるのが嫌なのか?」
「僕は別にそんな事思ってはないよ、心配なのはこんなに大勢でいきなりお邪魔するのはどうかって言ってんだよ。確かにあの家は無駄に広いけど、アリス姉さんだって困るだろうし。……ん、アリス姉さん?」
途中言葉を止めて何か大切な事を思い出そうとレイは頭を抱えた、そしてすぐにその答えは出てきた。
「ちょっと待って、アリスも連れて行くなら――」
「あぁ、そうだな。アリスには悪いけど一時的に改名して貰うってのはどうだ? あいつの事だすぐにでも変えてくれるだろうしな。そろそろ出てきても良いんじゃねぇか? いつまでドアの外で耳を立ててるつもりだよアリス?」
「それ程の力を持っているのか、で? 名前はなんて言うんだ?」
窓の外に乗り出して外の景色を眺めていたレイヴンに対して椅子に腰掛けている隊長がその少年の名前を尋ねた。そしてレイヴンはにっこりと笑って答えなかった。
「秘密ですよ隊長、それを教えたら隊長が殺しちゃうじゃないですか。あの子は私の獲物ですよ?」
「バレてたか。しょうがねぇな」
「あれれ、隊長図星ですか?」
「うるせぇ、それよっか早く窓閉めろい。寒くてかなわんわ」
二人は笑いながらコーヒーを飲み干した。そして窓を閉めた。
「と言うのが瑠璃にまつわる噂だ、どうだ? 試してみる価値はあんだろう?」
「……お前な、そんな都合の良い物がこの世の中にあると思ってるの?」
アデルと一緒の部屋になったレイはアデルが持ち出した噂話。だがレイは笑いながらアデルの持ち出した話を途中で否定した。
「その前に僕達は一回先生の元に帰らなくちゃ行けないだろう? それと、FOS軍て名前は構わないとして残されたメンバーはどうするんだ? と言うより何で僕がリーダーなんだ」
レイはティーカップをテーブルに叩き付けるとアデルに怒鳴った、一度に沢山の事を言われたアデルはしばし考えてから口を開く。
「そう沢山の事を言うな、確かに俺とお前はおやっさんの所に帰って教わってない最後の技を教えて貰いに行く、他のメンバーも連れて行けばいい話じゃないか。それともギズーに越されるのが嫌なのか?」
「僕は別にそんな事思ってはないよ、心配なのはこんなに大勢でいきなりお邪魔するのはどうかって言ってんだよ。確かにあの家は無駄に広いけど、アリス姉さんだって困るだろうし。……ん、アリス姉さん?」
途中言葉を止めて何か大切な事を思い出そうとレイは頭を抱えた、そしてすぐにその答えは出てきた。
「ちょっと待って、アリスも連れて行くなら――」
「あぁ、そうだな。アリスには悪いけど一時的に改名して貰うってのはどうだ? あいつの事だすぐにでも変えてくれるだろうしな。そろそろ出てきても良いんじゃねぇか? いつまでドアの外で耳を立ててるつもりだよアリス?」