「可能性は低いけど、最悪フィフスエレメント全てと会話が出来ると考えても不思議じゃない。雷帝フィリップと既に接触していたとなればこの状況は説明が付く。この残り香にも近いエレメントとギズーが撃たれた後に僅かに感じた雷光の気配。多分マイクは雷光剣聖結界が使える」
ガズルの表情が見る見るうちに冷めていく、永久殺戮機関と呼ばれたマイクの実力は噂で耳にしている。それがレイやアデル同様に剣聖結界を使用する可能性があると考えると絶望しかわかなかった。
「いや待て、可能性で終わらせると痛い目をあうかも知れない。不安要素は全て今潰しておこう。帝国にはまだ剣老院と互角に戦えるアルファセウス最後の一人が居るんだよな。そいつが対話できるのは何だ、アルファセウスの一人なら剣聖結界は確実に使えると考えていい。仮に手合わせ何てしていたら確実にコピーしてる可能性だって否定できない」
「僕も最後の一人は知らないんだ、先生も何も話してくれなかったし絶対に会ってはいけないって言われ続けてきたから。アデルは?」
ガズルが指を加えながら必死に考える、最恐と呼ばれる最後の一人が一体何と対話できるのか。現状雷光剣聖結界が使えるとして攻撃速度は尋常ではない、そして移動速度も。そこに何が加わるとどの程度の戦闘力になるのかを必死で考えていた。
「俺も知らねぇんだ、だけどおやっさんと互角かそれ以上となると確実に多重剣聖結界と考えるべきだろう。それが何かが分からねぇ……ギズーは何か聞いたことないか?」
「俺が知る訳ねぇだろ、お前ら二人が知らねぇのに俺が知ってるはずがねぇ」
よくガズルが言っていた言葉がある。可能性を否定して痛い目を見るぐらいなら全てを考慮した前提で作戦を立てろと。現状考えうるすべての状況をガズルが考えているがレイ達の戦力を考えた際に彼等の戦力以上の人間。それも一人で対軍と戦闘できるであろう人物が相手に居る可能性。それとどうやってぶつかるのか。考えても考えても思考がまとまらない。
「こりゃぁ大変な事になったもんだぜ、あのグラブって野郎の笑顔がずっと引っかかってたけどこんな切り札隠していたなんてな。流石に誤算だ」
懐から二本目の煙草を取り出して火をつけて空を仰ぐガズル、彼等の頭脳がお手上げと出した答えにレイ、アデル、ギズーが落胆する。
現状としては情報が不足しているこちら側が圧倒的不利な状況であり、また向こうはこちらのデータを揃えている。これがどれほど危険かは彼ら自身が良く分かっていた。
そもそも剣聖結界の存在を知って一年足らず、まだその性質や全ての効果を知っている訳ではない彼等にとって何と何が組み合わさるとどれほどの戦闘力になるのかが分からない。故に恐怖。
「暫く雑魚ばっかりの相手だったしな、向こうに剣聖結界使いが居るかもしれないと考えるとまた厄介なことになるな。その辺どうだレイ」
「どうって……ガズルも分かってると思うけど精神寒波が一番の問題だと思うよ。前回はガズルとギズーの二人だけをカバーできればそれで良かったけど、今回はファリックの分もと考えたら僕の許容をオーバーしちゃうかもしれない。もしも対峙するのなら二手に分かれた方が確実に生還率はあがるかな。そもそもマイクと戦う時はこちら側の剣聖結界は使えない物と考えないといけないからそれだけでも不利だよ」
ガズルの表情が見る見るうちに冷めていく、永久殺戮機関と呼ばれたマイクの実力は噂で耳にしている。それがレイやアデル同様に剣聖結界を使用する可能性があると考えると絶望しかわかなかった。
「いや待て、可能性で終わらせると痛い目をあうかも知れない。不安要素は全て今潰しておこう。帝国にはまだ剣老院と互角に戦えるアルファセウス最後の一人が居るんだよな。そいつが対話できるのは何だ、アルファセウスの一人なら剣聖結界は確実に使えると考えていい。仮に手合わせ何てしていたら確実にコピーしてる可能性だって否定できない」
「僕も最後の一人は知らないんだ、先生も何も話してくれなかったし絶対に会ってはいけないって言われ続けてきたから。アデルは?」
ガズルが指を加えながら必死に考える、最恐と呼ばれる最後の一人が一体何と対話できるのか。現状雷光剣聖結界が使えるとして攻撃速度は尋常ではない、そして移動速度も。そこに何が加わるとどの程度の戦闘力になるのかを必死で考えていた。
「俺も知らねぇんだ、だけどおやっさんと互角かそれ以上となると確実に多重剣聖結界と考えるべきだろう。それが何かが分からねぇ……ギズーは何か聞いたことないか?」
「俺が知る訳ねぇだろ、お前ら二人が知らねぇのに俺が知ってるはずがねぇ」
よくガズルが言っていた言葉がある。可能性を否定して痛い目を見るぐらいなら全てを考慮した前提で作戦を立てろと。現状考えうるすべての状況をガズルが考えているがレイ達の戦力を考えた際に彼等の戦力以上の人間。それも一人で対軍と戦闘できるであろう人物が相手に居る可能性。それとどうやってぶつかるのか。考えても考えても思考がまとまらない。
「こりゃぁ大変な事になったもんだぜ、あのグラブって野郎の笑顔がずっと引っかかってたけどこんな切り札隠していたなんてな。流石に誤算だ」
懐から二本目の煙草を取り出して火をつけて空を仰ぐガズル、彼等の頭脳がお手上げと出した答えにレイ、アデル、ギズーが落胆する。
現状としては情報が不足しているこちら側が圧倒的不利な状況であり、また向こうはこちらのデータを揃えている。これがどれほど危険かは彼ら自身が良く分かっていた。
そもそも剣聖結界の存在を知って一年足らず、まだその性質や全ての効果を知っている訳ではない彼等にとって何と何が組み合わさるとどれほどの戦闘力になるのかが分からない。故に恐怖。
「暫く雑魚ばっかりの相手だったしな、向こうに剣聖結界使いが居るかもしれないと考えるとまた厄介なことになるな。その辺どうだレイ」
「どうって……ガズルも分かってると思うけど精神寒波が一番の問題だと思うよ。前回はガズルとギズーの二人だけをカバーできればそれで良かったけど、今回はファリックの分もと考えたら僕の許容をオーバーしちゃうかもしれない。もしも対峙するのなら二手に分かれた方が確実に生還率はあがるかな。そもそもマイクと戦う時はこちら側の剣聖結界は使えない物と考えないといけないからそれだけでも不利だよ」