考えてもみれば馬鹿な話である、帝国最大の戦力が彼等を待ち伏せている可能性だってあった。どれ程の実力があるのか分からない中その油断は一歩間違えれば死を意味する。この半年彼等が戦ってきた一般兵との戦闘がその油断を作った。これは彼等の確実な汚点。
「どうする? このまま真っすぐ街道に出て行けば最短で到着するだろう。が、帝国の待ち伏せがこの先無いとは言い切れない。だが他の道を行くとなると時間が掛かるのは明白だ」
「それは他の道でも同じだろうね、ただ街道を抜けるのが一番近いってのはギズーの言う通りだと僕も思う。だからそこに配置するのは目に見えてるから……どうしようかアデル?」
ミトに回復してもらってる途中でギズーが声を発した。レイもまたそれに同意して口を動かすがどうすれば良いのかが分からない。
「俺に聞かれてもな、こういうのはやっぱりガズルに任せた方が良いだろう。な?」
「なって簡単に降るなよ。確かにギズーとレイの言う通りだ。真っすぐ街道を行けば最短ルートで最短時間でメリアタウンへと到着するけど問題は帝国兵だ。どれ程の戦力を配置してるのかが分からねぇし他の道を行くのが利口ではあるな」
タバコを吸いながらそう答えた、日は既に落ちて荒野で焚火を囲む彼等。カルナック家を出る時に貰った少量の食料を食べながら周囲の警戒を怠らず話を進めていた。
「だったら、またグランレイクを通れば良いんじゃないか?」
アデルが提案するが即座に否定される。それもミラにだ。
「駄目だよ、グランレイク越えだって前回はレイ君の法術で抜けたけど……現状僕達の中で一番の防御力を誇る絶対零度をあそこでまた使ったらその先で帝国に襲われた時対処するのが遅くなる。何よりエーテルが持たないよ」
「どうする? このまま真っすぐ街道に出て行けば最短で到着するだろう。が、帝国の待ち伏せがこの先無いとは言い切れない。だが他の道を行くとなると時間が掛かるのは明白だ」
「それは他の道でも同じだろうね、ただ街道を抜けるのが一番近いってのはギズーの言う通りだと僕も思う。だからそこに配置するのは目に見えてるから……どうしようかアデル?」
ミトに回復してもらってる途中でギズーが声を発した。レイもまたそれに同意して口を動かすがどうすれば良いのかが分からない。
「俺に聞かれてもな、こういうのはやっぱりガズルに任せた方が良いだろう。な?」
「なって簡単に降るなよ。確かにギズーとレイの言う通りだ。真っすぐ街道を行けば最短ルートで最短時間でメリアタウンへと到着するけど問題は帝国兵だ。どれ程の戦力を配置してるのかが分からねぇし他の道を行くのが利口ではあるな」
タバコを吸いながらそう答えた、日は既に落ちて荒野で焚火を囲む彼等。カルナック家を出る時に貰った少量の食料を食べながら周囲の警戒を怠らず話を進めていた。
「だったら、またグランレイクを通れば良いんじゃないか?」
アデルが提案するが即座に否定される。それもミラにだ。
「駄目だよ、グランレイク越えだって前回はレイ君の法術で抜けたけど……現状僕達の中で一番の防御力を誇る絶対零度をあそこでまた使ったらその先で帝国に襲われた時対処するのが遅くなる。何よりエーテルが持たないよ」