アデル達の考えは隣の部屋で直ぐに否定されてしまった、だがその言葉が彼等の元へと届くことは無い。今もずっと二人の罵倒が続いていてこちらの声は耳に入っていないだろう。それ故にギズーの苛立ちは引く事無く継続している訳だが……レイの顔を立てるつもりで今もまだ堪えて居る。本当は今すぐにでも壁越しにシフトパーソルをぶっ放したいだろうに。
「んじゃぁどうすんだ? 馬も今は居ねぇし走っていくってのか?」
「まさか、そんな疲れる事しないよ。今回ばかりは名案があるんだ」
ニッコリと笑うとレイは口元にティーカップを運んで一口啜った。
「んじゃぁどうすんだ? 馬も今は居ねぇし走っていくってのか?」
「まさか、そんな疲れる事しないよ。今回ばかりは名案があるんだ」
ニッコリと笑うとレイは口元にティーカップを運んで一口啜った。