再び巨人が動き出した、相変わらず動きは遅いものの着実にメリアタウンへと近づいてきている。城壁の兵士達も先ほどの攻撃を見ての巨人に呆然としていた、そんな兵士の一人に突如として影が落とされた。レイだ、彼は素早くメリアタウン城壁の後方から跳躍すると軽々飛び越えてきてしまった、高さ二十メートル以上の城壁を難なく易々と。その体からは冷気が放出されはじめる。
「氷雪剣聖結界」
右手に霊剣を構え空中で氷雪剣聖結界を発動させた、一度体を後ろに捻って左手から圧縮された風圧を巨人とは反対方向へと発射した。その反動によりレイの体は巨人へと急速接近をし霊剣で切り掛かる。目標は頭部、熱せられた金属板からは熱気が漂い蜃気楼が浮かび上がっている。そこに霊剣を叩きこんだ。
「か……固いっ!」
その霊剣でも傷を付けることはできなかった。金属同士がぶつかる音だけが響き渡りレイははじき返されてしまう。しかしレイの攻撃はそこで止まらなかった。斬撃が通用しないことを察した彼はすぐさまエーテルを練り始める。体から大量の冷気が放出されると同時に左手には青白い冷気の塊が形成されている。
「ガズル、アデルを担いで飛べ!」
言われた通りにガズルは隣で息を切らしているアデルを担ぎ上げてギズーのいる後方へと素早く飛んだ、それを確認したレイは左手の冷気を巨人に向けて放った。
「絶対零度」
「氷雪剣聖結界」
右手に霊剣を構え空中で氷雪剣聖結界を発動させた、一度体を後ろに捻って左手から圧縮された風圧を巨人とは反対方向へと発射した。その反動によりレイの体は巨人へと急速接近をし霊剣で切り掛かる。目標は頭部、熱せられた金属板からは熱気が漂い蜃気楼が浮かび上がっている。そこに霊剣を叩きこんだ。
「か……固いっ!」
その霊剣でも傷を付けることはできなかった。金属同士がぶつかる音だけが響き渡りレイははじき返されてしまう。しかしレイの攻撃はそこで止まらなかった。斬撃が通用しないことを察した彼はすぐさまエーテルを練り始める。体から大量の冷気が放出されると同時に左手には青白い冷気の塊が形成されている。
「ガズル、アデルを担いで飛べ!」
言われた通りにガズルは隣で息を切らしているアデルを担ぎ上げてギズーのいる後方へと素早く飛んだ、それを確認したレイは左手の冷気を巨人に向けて放った。
「絶対零度」