「俺も帝国のモンじゃねぇと思う、多分レイはこう言いたいんだ。空に突如現れたアレがまず理解不能、で、俺とレイは法術剣士だから分かるがあんなの見た事も聞いたことも無い、おやっさんからあんな法術があるなんて教わってねぇしそもそもあんなエレメント感じた事もねぇよ。仮に帝国が新しく開発した術だっていうなら俺達が感じ取ったあのエレメントの正体が分からない」
淡々と説明を続けるアデルにレイが賛同する。
そう、この二人がこう断言するのはそのエレメントにある。
世界に存在するフィフスエレメント、それはこの世の全てでありそれ以上の存在は確認されていない。かのカルナックでさえ感じることも対話することも出来ない新たなエレメントなど現在においては全くの未知であった。
「でもよ、仮に帝国がその……未知のエレメントだっけ? それを発見したっていうならどうだ?」
コーヒーカップをアデルに向けて突き出しながら首を傾げるガズル、それに対してレイが首を横に振って答える。
「エレメントってのは発見したり出来るもんじゃないんだ、術の開発ならともかくエレメントを発見もしくは開発するなんて聞いたことも無い、あるとすればそれは――」
近くの椅子に腰かけてて一口コーヒーをすすってガズルを見る、アデルも同様に顔を冷やしている氷を退かしてガズルを見た。
「ガズル、君のその重力を操る力。それだけが現代において未知のエレメントって言っても過言じゃない、最初アデルが君に何をしたって言ったの覚えてるだろ? あれ、正直僕もそう思った。得体の知れないエレメントだったけどどことなく似ているんだ、でもあの膨大なエーテル量をガズルが持ち合わせていないのは知って――」
「レイ、遠回しに言わなくていい。結論だけ教えろ、結局何だ?」
淡々と説明を続けるアデルにレイが賛同する。
そう、この二人がこう断言するのはそのエレメントにある。
世界に存在するフィフスエレメント、それはこの世の全てでありそれ以上の存在は確認されていない。かのカルナックでさえ感じることも対話することも出来ない新たなエレメントなど現在においては全くの未知であった。
「でもよ、仮に帝国がその……未知のエレメントだっけ? それを発見したっていうならどうだ?」
コーヒーカップをアデルに向けて突き出しながら首を傾げるガズル、それに対してレイが首を横に振って答える。
「エレメントってのは発見したり出来るもんじゃないんだ、術の開発ならともかくエレメントを発見もしくは開発するなんて聞いたことも無い、あるとすればそれは――」
近くの椅子に腰かけてて一口コーヒーをすすってガズルを見る、アデルも同様に顔を冷やしている氷を退かしてガズルを見た。
「ガズル、君のその重力を操る力。それだけが現代において未知のエレメントって言っても過言じゃない、最初アデルが君に何をしたって言ったの覚えてるだろ? あれ、正直僕もそう思った。得体の知れないエレメントだったけどどことなく似ているんだ、でもあの膨大なエーテル量をガズルが持ち合わせていないのは知って――」
「レイ、遠回しに言わなくていい。結論だけ教えろ、結局何だ?」