「この反応、一体どこから?」
「位置までは特定できないな、もう少し反応が強くなればわかるんだろうけどな」
もう一度二人は周囲を見渡す、だが先ほどと特に変わりはなく何かが起きている様子は見受けられない。
気のせいとは流すことが出来ない程の反応に二人は次第に焦り始める。もしもこれが帝国側が仕掛けてきた事であれば彼等にとって大きな脅威になることは間違いないからである。そうこうしているうちに信号弾を見たギズーとガズルもメルの墓の前に走ってきた。
「どうした!」
ガズルが叫びながら辺りを見渡す、しかし彼もまた何か異変が起きてるとは確認できなかった。
「突然異常なエーテル反応が出たんだ、僕とアデルでそれの発生源を特定しようとしてるんだけどその場所が分からない。もう少し大きくなれば分かるんだけ――」
そこでレイの言葉が止まった、アデルがレイの表情を見た時それは姿を現した。彼らの上空だ、二人は同時に空を見上げるとそこには真っ黒な球体が徐々に形を大きく変えて現れる。
「ガズル何した!?」
「俺じゃねぇ!」
ギズーが真っ先にガズルを疑ったのは言うまでもない、その球体は彼が作り出す重力球によく似ているものだったからだ。しかしガズルは真っ先にそれを否定した。
レイとアデルもこれがガズルの重力球でないことを直ぐに理解する、彼が放つ重力球とは全く異質なエーテルだったからだ。目視で確認するに球体の大きさは半径五メートルほどの大きさで彼等四人のはるか上空に陣取っているかのように見えた。
「何だアレ」
「位置までは特定できないな、もう少し反応が強くなればわかるんだろうけどな」
もう一度二人は周囲を見渡す、だが先ほどと特に変わりはなく何かが起きている様子は見受けられない。
気のせいとは流すことが出来ない程の反応に二人は次第に焦り始める。もしもこれが帝国側が仕掛けてきた事であれば彼等にとって大きな脅威になることは間違いないからである。そうこうしているうちに信号弾を見たギズーとガズルもメルの墓の前に走ってきた。
「どうした!」
ガズルが叫びながら辺りを見渡す、しかし彼もまた何か異変が起きてるとは確認できなかった。
「突然異常なエーテル反応が出たんだ、僕とアデルでそれの発生源を特定しようとしてるんだけどその場所が分からない。もう少し大きくなれば分かるんだけ――」
そこでレイの言葉が止まった、アデルがレイの表情を見た時それは姿を現した。彼らの上空だ、二人は同時に空を見上げるとそこには真っ黒な球体が徐々に形を大きく変えて現れる。
「ガズル何した!?」
「俺じゃねぇ!」
ギズーが真っ先にガズルを疑ったのは言うまでもない、その球体は彼が作り出す重力球によく似ているものだったからだ。しかしガズルは真っ先にそれを否定した。
レイとアデルもこれがガズルの重力球でないことを直ぐに理解する、彼が放つ重力球とは全く異質なエーテルだったからだ。目視で確認するに球体の大きさは半径五メートルほどの大きさで彼等四人のはるか上空に陣取っているかのように見えた。
「何だアレ」