一度に大きなことがいくつも起こりすぎて僕達の頭はパンク寸前だった、纏めようにも何から纏めればいいのかが分からない。この研究に関しては先生に丸投げにすることになった。

 肝心の先生はというと右腕を失ったためか完全に前線からは身を引くこととなる。剣聖の称号は僕が引き継ぐことになった、何故アデルじゃないのか? それは先生の弦の一言だ。
 修行不足の身で何が剣聖か、剣帝で我慢しなさい。もちろんアデルはその事に腹を立てたがプリムラが冷静になだめてくれたお陰でその場は落ち着いた。

 それからというものアデルは毎日修行に明け暮れるようになった。どうしても剣聖の称号が欲しかったようだ。新しい称号に関してはギルドが授けてくれる。称号を引き継がせるときはその前任者が引き継がせる意思を示しギルドにその旨を伝えることで世界に広まる。正直僕自身が剣聖の称号を引き継ぐと聞いた時は驚いた。剣帝序列最下位の僕が何故と、だが先生は笑顔で答えてくれた。
 それ相応の資格が僕にはある。そう一言だけ。