それから数十分後、隣の部屋から物音が聞こえた。メルの部屋からだった。不審に思ったアリスは寝巻にカーディガンを羽織って自室を出る。左隣のメルの部屋に視線を送り声をかけた。
「メルちゃん、大丈夫?」
それに対してメルからの返答は無い、不思議に思ったアリスが扉を開けた。その部屋にメルの姿は無かった。真っ暗な部屋の中に入るとあたりを見渡す。
「トイレかしら?」
カーディガンを両手で押さえて部屋の中をじっくりと見ると机の上に何かがあることを発見した。手紙だ。
「手紙?」
それを手に取って読み始めた、すると見る見るうちにアリスの表情は強張り勢いよく部屋の外へと出た。
「プリムラちゃん! プリムラちゃん!」
更にその奥、プリムラが寝ている部屋の扉を激しく叩く。扉の鍵が開くとゆっくりと開かれる。そこにプリムラが眠そうな顔で出てきた。
「どうしたんですかアリスさん?」
「これ……これ見て」
血相を変えていたアリスはプリムラに手紙を渡す、眠い目を擦ってそれを受け取ると書かれている内容を読んだ。そして驚いた。
「何よこれ、私ビュート君起こしてくる!」
「お願いね、私は外を見てくる」
二人はそれぞれ反対方向へと走り出した。プリムラはアリスの隣の部屋で寝ているビュートを起こしに、アリスは下へと降りて玄関の扉を開いた。外は相変わらず一面の銀世界、足跡一つない綺麗な雪がぎっしりと敷かれていた。
「メルちゃん、大丈夫?」
それに対してメルからの返答は無い、不思議に思ったアリスが扉を開けた。その部屋にメルの姿は無かった。真っ暗な部屋の中に入るとあたりを見渡す。
「トイレかしら?」
カーディガンを両手で押さえて部屋の中をじっくりと見ると机の上に何かがあることを発見した。手紙だ。
「手紙?」
それを手に取って読み始めた、すると見る見るうちにアリスの表情は強張り勢いよく部屋の外へと出た。
「プリムラちゃん! プリムラちゃん!」
更にその奥、プリムラが寝ている部屋の扉を激しく叩く。扉の鍵が開くとゆっくりと開かれる。そこにプリムラが眠そうな顔で出てきた。
「どうしたんですかアリスさん?」
「これ……これ見て」
血相を変えていたアリスはプリムラに手紙を渡す、眠い目を擦ってそれを受け取ると書かれている内容を読んだ。そして驚いた。
「何よこれ、私ビュート君起こしてくる!」
「お願いね、私は外を見てくる」
二人はそれぞれ反対方向へと走り出した。プリムラはアリスの隣の部屋で寝ているビュートを起こしに、アリスは下へと降りて玄関の扉を開いた。外は相変わらず一面の銀世界、足跡一つない綺麗な雪がぎっしりと敷かれていた。