カルナックの体から虹色のオーラが吹きあがる、五つのエレメントすべてを取り込んだカルナックの戦闘力は計り知れない。だがそれに臆することなく受けて立つエレヴァファルもまた人のソレではなかった。二人が同時に動く、互いに刃を重ね相手に一撃を入れようと幾度となく互いの刃が交差する。現人神結界状態のカルナックですら多重剣聖結界時のエレヴァファルは強敵である。限界まで高めた攻撃力とカルナックの刃をもってもエレヴァファルに決定打を与えることが出来ない。鍛え抜かれた体と土竜剣聖結界の相性は抜群でありまさに無敵の肉体と言える。それだけではない、炎帝剣聖結界をも同時に身に着けるエレヴァファルの攻撃力は今のカルナックにも匹敵する破壊力を持ち合わせる。二人の攻防は想像を絶するほど激しく、刃がぶつかる度に衝撃波で振動する。部屋全体が大きく揺れてまるで大地震でも起きてるかのような感覚すら覚える程だ。
「楽しいなオイ! やっぱりテメェと殺り合うのは血が騒ぐぜぇっ!」
巨大な斧で足元の岩盤を破壊する、その衝撃で粉々に砕けた岩盤がカルナックに襲い掛かる。一つ一つを丁寧に刀で叩き落すが飛んでくるものは岩盤、硬すぎる。捌ききれなくなりいくつかがカルナックの体に当たる。まるで弾丸を生身で受けているような感覚にも似ている。流石のカルナックもそれには苦悶の表情を浮かべる。しかし彼はレイとの約束の通り後を追わなければならない、このままジリ貧状態の戦いを続けていては埒が明かない。そう焦ったカルナックはエレヴァファルの懐へと飛び込んだ。
「一つ!」
六幻が始まった、アデルに見せた時より何倍もの速さで斬撃を叩きこむ。初段から斬撃音は遅れて聞こえてくる。
「二つっ!」
「楽しいなオイ! やっぱりテメェと殺り合うのは血が騒ぐぜぇっ!」
巨大な斧で足元の岩盤を破壊する、その衝撃で粉々に砕けた岩盤がカルナックに襲い掛かる。一つ一つを丁寧に刀で叩き落すが飛んでくるものは岩盤、硬すぎる。捌ききれなくなりいくつかがカルナックの体に当たる。まるで弾丸を生身で受けているような感覚にも似ている。流石のカルナックもそれには苦悶の表情を浮かべる。しかし彼はレイとの約束の通り後を追わなければならない、このままジリ貧状態の戦いを続けていては埒が明かない。そう焦ったカルナックはエレヴァファルの懐へと飛び込んだ。
「一つ!」
六幻が始まった、アデルに見せた時より何倍もの速さで斬撃を叩きこむ。初段から斬撃音は遅れて聞こえてくる。
「二つっ!」