「君の重力を操る力、本当ならもっと詳しく調べておきたいのですが時間もありません。そこで君には純粋に打撃に特化したグローブを差し上げます。拳を傷めないように特殊な素材で作ってありますので自身へのダメージを押さえながら打撃時には外部が硬化するので破壊力が上がるでしょう。最後にギズー君、君にはとっておきですよ」

 その言葉に心が躍った、ワクワクしながら幻聖石に力を込めると意外なものが出てきた。

「すげぇ、よくこんな骨董品手に入れたな」

 ギズーが手にしているもの、それは銃である。それも現代においては中々見る事の出来ない逸品である。

「ウィンチェスターライフルのレプリカ――にしては素材が古いな、まさか本物?」
「流石ガンマニアなだけありますね、お見事です。正真正銘本物ですよ、ギルドから譲り受けた逸品です。保存状態もよく現行の弾丸はこれをもとに作られたものもありますので同じのを使えます。破壊力は手持ちの中でも中々のほうじゃないですか?」
「本物なのかよ、シフトパーソルの原型を作った古代の骨董品を何であんたが持ってるんだよ」