いつの時代も世界は不条理で動いている、そう思ったことは無いだろうか?
 とある時代では宇宙から飛来した何かによって文明が、その星に住む全てが消え去ったのかも知れない。
 とある時代では築き上げた文明が――自然、又は抗う事の出来ない何かによって滅亡の危機を迎えたのかも知れない。

 また、とある時代では――いや、この時代は武装国家によって民が苦しみ病に飢え、戦争が蔓延する世界。そんな時代に生きた若者達が居る、これはそんな彼らの物語。

 彼らの物語の書き出しはそう――「むかしむかし、ある所に」そんな様式美から始まる物語。