カルナック家のリビングでは女性四人が片付けをしていた。昨夜の暴走によって様々なものが破壊されている、ガラス片も飛び散っていたりとまともに歩けない場所もいくつかある。破壊されたドアはそのまま床に転がっていたりと片づける処は多々ある。それを四人で片づけては休憩し、片づけては休憩しとお茶を飲みながら掃除していた。
「朝起きた時はビックリしましたけど何とか片付くものですね」
紅茶を少しづつ飲みながらクッキーに手を伸ばしてそういうのはプリムラだ、フフフと笑ってコーヒーをすするアリスが対面にいる。
「あの、本当にごめんなさい」
何故か先ほどからずっと謝り続けているメルがアリスの左に座っている。何度も何度も頭を下げて必死に謝り続けている。
「なんでメルちゃんが謝る必要があるのかな? もしかして~、自分の彼氏がおいたしちゃったもんだから責任感じてるのかな?」
「かかかかか、彼氏だなんてそんな!」
「いいのよぉ~隠さなくても、お姉さんは分かってるから」
そのメルの対面に足を組んで座ってるのがシトラだ。いち早くテーブルとソファーを元の位置に戻して足元に散らばる瓦礫等を撤去していた。早い話がお茶会がしたかっただけのような気がする。しかしこれで座る場所と物が置けるテーブルがあればとりあえず食事はできるだろう。現在は女子会の場になっているが、片づけてくれる人たちに男どもは決して文句は言わないだろう。
「でも意外だったなぁ、原因分かってるからあれだけどレイ君が暴走するとはねぇ~」