「私が法術で仕上げた逸品です、元の作りも素晴らしいですよ。アデルに渡してある黒刀も名刀の一つですが序列でいえば雷光丸のほうが上でしょう」
アデルの処へと歩いていき、雷光丸を受け取った。それを机の上に置く。そのままいつまでも頭を下げているレイの横を通り過ぎて机の引き出しを開けた。
「さて、二人を呼んだのは他でもありません。今後の話です、レイ君もいつまでも頭を下げてないでくださいね」
ようやく頭を上げて後ろを振り返る、だが本人はまだ謝り足りなそうな顔をしている。それをみてアデルが近づいて小突く。
「いつまでもしょんぼりしてんなよ、これからの話をしようって言うんだぜ?」
「その通りです、まずはアデル。黒刀を私に返してください」
言われるがままにアデルは黒刀の幻聖石を取り出すと具現化しカルナックに渡す。
「手入れはしっかりしていたようですね、これなら明日にでも完成できるでしょう」
「完成? 黒刀で何をするつもりだおやっさん」
「これを君に持たせていたのには理由があります、まずは刀の扱いに慣れること、そしてこれを使って実践をすること。この二つです、刀の技術については後で見させてもらいます。実践というのは分かりやすく言えば熟練度です、この黒刀は使用者の経験を得て成長する特殊な刀です」
黒刀を鞘から引き抜いて刀身を掲げる、片目をつむりモノクル越しに右目でその輝きを確認し始めた。しばらく見つめた後笑顔で再び鞘に納める。
「上出来です、こんなにも早く熟練度がたまっているとは思いもよりませんでしたが好都合です。次にこの刀を手にするときは全くの別物になっているでしょう」
「今でも十分な切れ味だけど、それ以上に何をするっていうんだ?」
「偏に切れ味だけで刀を判断してはいけません、その強度や扱いやすさ等もいい刀の条件です。そこにこの石を配合させます」
アデルの処へと歩いていき、雷光丸を受け取った。それを机の上に置く。そのままいつまでも頭を下げているレイの横を通り過ぎて机の引き出しを開けた。
「さて、二人を呼んだのは他でもありません。今後の話です、レイ君もいつまでも頭を下げてないでくださいね」
ようやく頭を上げて後ろを振り返る、だが本人はまだ謝り足りなそうな顔をしている。それをみてアデルが近づいて小突く。
「いつまでもしょんぼりしてんなよ、これからの話をしようって言うんだぜ?」
「その通りです、まずはアデル。黒刀を私に返してください」
言われるがままにアデルは黒刀の幻聖石を取り出すと具現化しカルナックに渡す。
「手入れはしっかりしていたようですね、これなら明日にでも完成できるでしょう」
「完成? 黒刀で何をするつもりだおやっさん」
「これを君に持たせていたのには理由があります、まずは刀の扱いに慣れること、そしてこれを使って実践をすること。この二つです、刀の技術については後で見させてもらいます。実践というのは分かりやすく言えば熟練度です、この黒刀は使用者の経験を得て成長する特殊な刀です」
黒刀を鞘から引き抜いて刀身を掲げる、片目をつむりモノクル越しに右目でその輝きを確認し始めた。しばらく見つめた後笑顔で再び鞘に納める。
「上出来です、こんなにも早く熟練度がたまっているとは思いもよりませんでしたが好都合です。次にこの刀を手にするときは全くの別物になっているでしょう」
「今でも十分な切れ味だけど、それ以上に何をするっていうんだ?」
「偏に切れ味だけで刀を判断してはいけません、その強度や扱いやすさ等もいい刀の条件です。そこにこの石を配合させます」