「ではこうしましょう、キーワードとなる言葉を作るのです。それを言っていただければ私のエーテルが自動的に彼のエーテルに反応するようにしましょう」
手を挙げて提案をした、二人の仲裁をするべくレイが間に割って入って止めている。引き離されたアデルはご機嫌斜めでイゴールの提案を飲む。
「じゃぁ絶対に言わない言葉の方が良いな」
「そうですね、日常では絶対に使わないような言葉が良いでしょう。そこで私から提案なのですが」
キーワードと発言してから自身の中で考えていた言葉を口にする、今までレイの目から外の世界を見てきた彼だからこそ思いついただろうその一言、ぴったりとも思える合言葉だった。
「*******」
「悪くないな」
その響きが良かった、レイもその合言葉に頷く。こうして三人は秘密の合言葉を作った。まるで契約するかのような気分が三人にはあった。強大な力を得たという感じではなく、あくまでも契約をしたと。そんな様子が伺えた。
「ではアデル君、私の前に来てください。今から君のエーテルと同期します」
「おう」
地面に突き刺していた剣を引き抜いて再び鞘にしまう、深く帽子を被りなおしてイゴールの正面に立つ。こうしてじっくりとイゴールの姿を見るが改めてすごい体になっているとアデルは感じていた。全身真っ黒に焦げていたと思っていたその体、実は黒色病で塩化し掛けていたと分かったからだ。改めてこの病気の恐ろしさを知った。
「では準備は良いですか?」
「あぁ、始めてくれ」
「分かりました」
手を挙げて提案をした、二人の仲裁をするべくレイが間に割って入って止めている。引き離されたアデルはご機嫌斜めでイゴールの提案を飲む。
「じゃぁ絶対に言わない言葉の方が良いな」
「そうですね、日常では絶対に使わないような言葉が良いでしょう。そこで私から提案なのですが」
キーワードと発言してから自身の中で考えていた言葉を口にする、今までレイの目から外の世界を見てきた彼だからこそ思いついただろうその一言、ぴったりとも思える合言葉だった。
「*******」
「悪くないな」
その響きが良かった、レイもその合言葉に頷く。こうして三人は秘密の合言葉を作った。まるで契約するかのような気分が三人にはあった。強大な力を得たという感じではなく、あくまでも契約をしたと。そんな様子が伺えた。
「ではアデル君、私の前に来てください。今から君のエーテルと同期します」
「おう」
地面に突き刺していた剣を引き抜いて再び鞘にしまう、深く帽子を被りなおしてイゴールの正面に立つ。こうしてじっくりとイゴールの姿を見るが改めてすごい体になっているとアデルは感じていた。全身真っ黒に焦げていたと思っていたその体、実は黒色病で塩化し掛けていたと分かったからだ。改めてこの病気の恐ろしさを知った。
「では準備は良いですか?」
「あぁ、始めてくれ」
「分かりました」