黒く長い髪の毛は真っ赤に染まり、アデルの通った処には炎が上がっている。右手に構えるグルブエレスでカルナックの刀を受け左手のツインシグナルで霊剣を受け止めていた。
「何をするつもりだあんた!」
「そこを退きなさいアデル、もう君の知るレイ君ではありません!」
「ふざけんなっ!」
双方の剣を力任せに弾き一回転する、弾かれた両者は後ろへと体をのけ反る。そこでアデルの剣聖結界は途切れた。グラっと姿勢を崩し膝から崩れようとした時霊剣が再度振り下ろされる。それをカルナックは見逃さなかった。
カルナックの持つ刀は霊剣へと一直線に向かい刃同士がぶつかる。その中央でアデルは倒れた、だが意識は失っていなかった。剣聖結界の反動で全身から力が抜けてしまっていた。
「ガズル!」
倒れこんだアデルが叫ぶ、後方でしりもちを付いていたガズルはその声で両手を正面に持っていく。
「いきなり出てきて面倒かけるな!」
すぐさま重力球を作るとアデルの体についている金属の装飾品を引き寄せた、アデルの体はカルナックの下半身をすり抜け引き寄せられていく。途中雪の吹き溜まりに体がぶつかり宙に浮いてそのままガズルの元へと落ちた。
「状況は!?」
「レイがエーテルバーストしたんだ、それから無差別に攻撃してきてずっとこんな調子だ!」
「そんな――」
引き寄せられたアデルの体を支えるために重力球を潰し両手で抱きかかえるように受け止めた。そしてガズルがすぐさま治癒法術でアデルの体を回復し始めた。
目の前ではカルナックがレイの攻撃をさばいている、隙あらば攻撃を叩きこむも再生した障壁によってそれは全て塞がれてしまう。もう一度破壊しようにもその強固すぎる障壁はびくともしなかった。
「なんて固い障壁だ」
「何をするつもりだあんた!」
「そこを退きなさいアデル、もう君の知るレイ君ではありません!」
「ふざけんなっ!」
双方の剣を力任せに弾き一回転する、弾かれた両者は後ろへと体をのけ反る。そこでアデルの剣聖結界は途切れた。グラっと姿勢を崩し膝から崩れようとした時霊剣が再度振り下ろされる。それをカルナックは見逃さなかった。
カルナックの持つ刀は霊剣へと一直線に向かい刃同士がぶつかる。その中央でアデルは倒れた、だが意識は失っていなかった。剣聖結界の反動で全身から力が抜けてしまっていた。
「ガズル!」
倒れこんだアデルが叫ぶ、後方でしりもちを付いていたガズルはその声で両手を正面に持っていく。
「いきなり出てきて面倒かけるな!」
すぐさま重力球を作るとアデルの体についている金属の装飾品を引き寄せた、アデルの体はカルナックの下半身をすり抜け引き寄せられていく。途中雪の吹き溜まりに体がぶつかり宙に浮いてそのままガズルの元へと落ちた。
「状況は!?」
「レイがエーテルバーストしたんだ、それから無差別に攻撃してきてずっとこんな調子だ!」
「そんな――」
引き寄せられたアデルの体を支えるために重力球を潰し両手で抱きかかえるように受け止めた。そしてガズルがすぐさま治癒法術でアデルの体を回復し始めた。
目の前ではカルナックがレイの攻撃をさばいている、隙あらば攻撃を叩きこむも再生した障壁によってそれは全て塞がれてしまう。もう一度破壊しようにもその強固すぎる障壁はびくともしなかった。
「なんて固い障壁だ」