「……」
「……」
「楽しい?」
「楽しくは無い」
「泳げば良いじゃん。海の家もあるんだから行って来たら?」
「いい。見てる」
楽しく無いのになんで見てるんだろう。
私は少し涼の視線が強くてやりにくいなと思ってしまう。
けれども涼は立ち上がって海に行くことなく隣で座っていた。
このままだと私だけの為にここに来た感じになってしまう。
せっかく涼が青春謳歌したいって言ってわざわざ来たのに、自分がしたい事をしないで私の隣にいる。
そんなに絵に興味あったっけと頭の片隅で考えながら鉛筆を動かしていた。
「これってコンテスト用?」
「ううん」
「じゃあ何で描くんだよ」
「渡したい人がいるの」
「…緊張してたのはそのせい?」
「気合い入れすぎちゃった」
ある程度のレイアウトは決まったので私は鉛筆を置いて絵の具をパレットに出す。
海の色を再現したいので遠くを見ながら私は青色を混ぜていった。
パレットの上に筆で線を引きながら確認していく。
薄い色はこのくらいで十分だろう。
私は1番薄い場所から描き始めた。
「あのさ」
「んー?」
「桜って青春してんの?」
「何でよ。今青春してる途中じゃん」
「まぁ青春は友達の為のものでも出来るけどさ。自分の為の青春だよ。桜、してないんじゃないかなって」
「私は涼みたいに青春、青春ってこだわらないから」
「あっそ。…俺何か食べ物買ってくる」
「はーい」
やっと立ち上がって私の隣から離れた涼。
私は涼の姿を見ずに返事だけして送った。
ずっと画用紙から目を離さない。
薄い色を奥になるにつれて濃くしていく。
境目の微調整が難しい。それでも塗り続けた。
海なのだから水の部分に力を入れたい。
神経を尖らせながらゆっくりと細かく作業していた。
大まかなところまで進んだら私は一旦画用紙などをシートの上に置く。
ずっと描いていると肩が痛くなるし、なにせ体育座りなものだから腰がズキズキする。
まるで老人のような立ち上がり方で私は背中と腕を伸ばした。
「んんー」
「お疲れ」
腰に手を当てながら軽く反ってストレッチをして居ると両手に袋を持って帰ってくる涼。
結構買ったなと思いながら私はシートに座った。
「何買って来たの?」
「大盛り焼きそば、たこ焼き、イカ焼き、ジュース」
「そんな食べれるのかい…」
「桜にも手伝ってもらうし」
「え?涼が買ったんだからいいよ。食べな」
「こんなん食べきれねぇよ。桜と食べるから色々買って来たんだし」
「ならお金出す」
「要らない」
「ダメ」
前はクレープだったし、私もジュースを買ったから丸く収まったが今は違う。
海の家は食べ物の値段が普通よりも高い。
そう考えると甘えることなんて出来なかった。
私はバッグの中から財布を出そうと手を伸ばすと涼に掴まれる。
「要らないって」
「私がダメなの」
「ひとまず食べよう。冷めると美味しくなくなる」
「でも…」
私の手を離すと涼は焼きそばが入っているパックの蓋を外して、割り箸を渡してくる。
私は渋々受け取ってたこ焼きとイカ焼きの蓋を外した。
「「いただきます」」
イカ焼きを1つ食べると濃厚な味が口に広がり鼻を通る。
なんで屋台のものってこんなに美味しいのだろう。
「美味しい」
「だろ?焼きそばも美味いから、ほら」
「ありがとう」
涼の言う通り焼きそばも香ばしくて美味しかった。
やはり出来立てを食べた方がいいな。
お金問題は後にして私達は目の前にある食べ物達を片付けた。
「……」
「楽しい?」
「楽しくは無い」
「泳げば良いじゃん。海の家もあるんだから行って来たら?」
「いい。見てる」
楽しく無いのになんで見てるんだろう。
私は少し涼の視線が強くてやりにくいなと思ってしまう。
けれども涼は立ち上がって海に行くことなく隣で座っていた。
このままだと私だけの為にここに来た感じになってしまう。
せっかく涼が青春謳歌したいって言ってわざわざ来たのに、自分がしたい事をしないで私の隣にいる。
そんなに絵に興味あったっけと頭の片隅で考えながら鉛筆を動かしていた。
「これってコンテスト用?」
「ううん」
「じゃあ何で描くんだよ」
「渡したい人がいるの」
「…緊張してたのはそのせい?」
「気合い入れすぎちゃった」
ある程度のレイアウトは決まったので私は鉛筆を置いて絵の具をパレットに出す。
海の色を再現したいので遠くを見ながら私は青色を混ぜていった。
パレットの上に筆で線を引きながら確認していく。
薄い色はこのくらいで十分だろう。
私は1番薄い場所から描き始めた。
「あのさ」
「んー?」
「桜って青春してんの?」
「何でよ。今青春してる途中じゃん」
「まぁ青春は友達の為のものでも出来るけどさ。自分の為の青春だよ。桜、してないんじゃないかなって」
「私は涼みたいに青春、青春ってこだわらないから」
「あっそ。…俺何か食べ物買ってくる」
「はーい」
やっと立ち上がって私の隣から離れた涼。
私は涼の姿を見ずに返事だけして送った。
ずっと画用紙から目を離さない。
薄い色を奥になるにつれて濃くしていく。
境目の微調整が難しい。それでも塗り続けた。
海なのだから水の部分に力を入れたい。
神経を尖らせながらゆっくりと細かく作業していた。
大まかなところまで進んだら私は一旦画用紙などをシートの上に置く。
ずっと描いていると肩が痛くなるし、なにせ体育座りなものだから腰がズキズキする。
まるで老人のような立ち上がり方で私は背中と腕を伸ばした。
「んんー」
「お疲れ」
腰に手を当てながら軽く反ってストレッチをして居ると両手に袋を持って帰ってくる涼。
結構買ったなと思いながら私はシートに座った。
「何買って来たの?」
「大盛り焼きそば、たこ焼き、イカ焼き、ジュース」
「そんな食べれるのかい…」
「桜にも手伝ってもらうし」
「え?涼が買ったんだからいいよ。食べな」
「こんなん食べきれねぇよ。桜と食べるから色々買って来たんだし」
「ならお金出す」
「要らない」
「ダメ」
前はクレープだったし、私もジュースを買ったから丸く収まったが今は違う。
海の家は食べ物の値段が普通よりも高い。
そう考えると甘えることなんて出来なかった。
私はバッグの中から財布を出そうと手を伸ばすと涼に掴まれる。
「要らないって」
「私がダメなの」
「ひとまず食べよう。冷めると美味しくなくなる」
「でも…」
私の手を離すと涼は焼きそばが入っているパックの蓋を外して、割り箸を渡してくる。
私は渋々受け取ってたこ焼きとイカ焼きの蓋を外した。
「「いただきます」」
イカ焼きを1つ食べると濃厚な味が口に広がり鼻を通る。
なんで屋台のものってこんなに美味しいのだろう。
「美味しい」
「だろ?焼きそばも美味いから、ほら」
「ありがとう」
涼の言う通り焼きそばも香ばしくて美味しかった。
やはり出来立てを食べた方がいいな。
お金問題は後にして私達は目の前にある食べ物達を片付けた。