私はこのページをお気に入りに登録して、机に置いてあるノートを広げ、プロットをかき始めた。
こんなこと滅多にない。大好きな人に自分の作品を読んでもらえるのだ。応募しないわけにはいかない。
シャープペンを握る手が震えて、文字は汚いけれど構わず走らせた。
この公募のジャンルは恋愛小説であること。それ以外はプロ・アマ問わず、年齢制限もない。規定枚数から長編ではあるけど、三ヶ月もあれば完成させられる。
きっと間に合わせてみせる。
私は夜中にも関わらず、無我夢中でプロットを書いた。明日は大学で授業が一限目にあるけれど、このままベッドに入っても寝つけはしない。
恋愛小説はどちらかというと私の得意分野だ。きっとこの勢いなら完成させられる。
私は「ただ翔奏に逢いたい」、「翔奏に読んでもらいたい」という思いで、次の日からパソコンのキーを叩き始めた。
記憶を辿るように、みるみる浮かんでくる場面や言葉が私の手を動かし続けた。
自分でもよく分からないけど、こんなことは初めてだった。頭で浮かぶより先に、手が勝手に動いているときもあった。不思議な感じだったけど、私は一ヶ月半で完成させ、その後、何度も読み返し、推敲を重ね、締切日一日前に応募した。
その日は、今までの疲れが一気に押し寄せたみたいに身体はくたくただったのに、ちゃんと届いているかそわそわして、応募してすぐに届いたはずの応募完了のメールを何度も見ても、眠ることができなかった。
でも選ばれることを信じて待ち続けた。待つ間も気になって休まることはないけれど、できるだけ考えないようにはしていた。ずっとまだかまだかと待っていたら、どうにかなってしまいそうだからだ。
そしていよいよ一次選考通過者の発表のときがやって来た。
昔から作家を目指して、かいてきたけど、今回ばかりは気の入れようは半端なかった。
だって選ばれたら、翔奏に間近で逢えるのだ。そんな機会またとこない。だから絶対受かって、表彰式で翔奏から一言書評を言ってもらったり、表彰状を受け取りたかった。日が変わるにつれて妄想は膨らみ、留まることはなかった。
受賞したらどんなことを言おうかとかいろいろ考えたりもした。
私はその気持ちをそのままに、今日という日を迎え、わくわくしながら、その結果を見つめた。この日をどれだけ楽しみにしてきたことだろう。
こんなこと滅多にない。大好きな人に自分の作品を読んでもらえるのだ。応募しないわけにはいかない。
シャープペンを握る手が震えて、文字は汚いけれど構わず走らせた。
この公募のジャンルは恋愛小説であること。それ以外はプロ・アマ問わず、年齢制限もない。規定枚数から長編ではあるけど、三ヶ月もあれば完成させられる。
きっと間に合わせてみせる。
私は夜中にも関わらず、無我夢中でプロットを書いた。明日は大学で授業が一限目にあるけれど、このままベッドに入っても寝つけはしない。
恋愛小説はどちらかというと私の得意分野だ。きっとこの勢いなら完成させられる。
私は「ただ翔奏に逢いたい」、「翔奏に読んでもらいたい」という思いで、次の日からパソコンのキーを叩き始めた。
記憶を辿るように、みるみる浮かんでくる場面や言葉が私の手を動かし続けた。
自分でもよく分からないけど、こんなことは初めてだった。頭で浮かぶより先に、手が勝手に動いているときもあった。不思議な感じだったけど、私は一ヶ月半で完成させ、その後、何度も読み返し、推敲を重ね、締切日一日前に応募した。
その日は、今までの疲れが一気に押し寄せたみたいに身体はくたくただったのに、ちゃんと届いているかそわそわして、応募してすぐに届いたはずの応募完了のメールを何度も見ても、眠ることができなかった。
でも選ばれることを信じて待ち続けた。待つ間も気になって休まることはないけれど、できるだけ考えないようにはしていた。ずっとまだかまだかと待っていたら、どうにかなってしまいそうだからだ。
そしていよいよ一次選考通過者の発表のときがやって来た。
昔から作家を目指して、かいてきたけど、今回ばかりは気の入れようは半端なかった。
だって選ばれたら、翔奏に間近で逢えるのだ。そんな機会またとこない。だから絶対受かって、表彰式で翔奏から一言書評を言ってもらったり、表彰状を受け取りたかった。日が変わるにつれて妄想は膨らみ、留まることはなかった。
受賞したらどんなことを言おうかとかいろいろ考えたりもした。
私はその気持ちをそのままに、今日という日を迎え、わくわくしながら、その結果を見つめた。この日をどれだけ楽しみにしてきたことだろう。