「歌詞ですか?」
ジャケットには、ダイヤモンドリリーの綺麗なイラストが描かれている。
深桜は、慎重に歌詞カードを抜いて、歌詞を目で追った。
「どういう関係があるんですか?」
全てを一読し終えても、その答えが、彼女は見つからなかったらしい。
俺はこのCDのジャケットを見た瞬間から、翔奏の意図することを理解したのに……。
でも、俺はそれを教える気はない。
ただ翔奏が願うように、「あの頃に戻れたらいい」って俺も思う。三人で過ごしたあの夏休みの七日間。きっと彼は、それを望んでいるのだ。だから俺にもちゃんとCDをくれた。
花言葉で彩られたこの物語のように、自分の想いを題名に込め、花言葉に変えた。
ダイヤモンドリリーの花言葉は、「また逢う日を楽しみに」という意味だ。
ずっと彼が、今まで思い続けていた願いと変わらない。
深桜と俺に送ったメッセージ。
あの頃と変わらず、三人で笑い逢える日が来ることを、きっと翔奏も楽しみにしているのだろう。
「先輩。この題名に込められた意味を知ってるんですね」
「さぁ。どうかな」
俺はふっと微笑みを浮かべて、頬を膨らませる深桜に構わず、鍵盤の上を滑る様に指を動かした。
翔奏が創って、俺が彼女に聴かせた思い出の曲だ。
なぜだろう。前みたいにちゃんと思うように指が動いてくれる。右手の薬指と小指にちゃんと力が入る。
今なら本当のことを言えるだろうか。
「……深桜。実はこの曲は俺が創ったんじゃなくて――」
俺の声は音に紛れても、ちゃんと彼女の耳に届いたらしく、深桜は一瞬きょとんとした後、穏やかな笑みを浮かべてピアノの音に耳を傾けた。
完
ジャケットには、ダイヤモンドリリーの綺麗なイラストが描かれている。
深桜は、慎重に歌詞カードを抜いて、歌詞を目で追った。
「どういう関係があるんですか?」
全てを一読し終えても、その答えが、彼女は見つからなかったらしい。
俺はこのCDのジャケットを見た瞬間から、翔奏の意図することを理解したのに……。
でも、俺はそれを教える気はない。
ただ翔奏が願うように、「あの頃に戻れたらいい」って俺も思う。三人で過ごしたあの夏休みの七日間。きっと彼は、それを望んでいるのだ。だから俺にもちゃんとCDをくれた。
花言葉で彩られたこの物語のように、自分の想いを題名に込め、花言葉に変えた。
ダイヤモンドリリーの花言葉は、「また逢う日を楽しみに」という意味だ。
ずっと彼が、今まで思い続けていた願いと変わらない。
深桜と俺に送ったメッセージ。
あの頃と変わらず、三人で笑い逢える日が来ることを、きっと翔奏も楽しみにしているのだろう。
「先輩。この題名に込められた意味を知ってるんですね」
「さぁ。どうかな」
俺はふっと微笑みを浮かべて、頬を膨らませる深桜に構わず、鍵盤の上を滑る様に指を動かした。
翔奏が創って、俺が彼女に聴かせた思い出の曲だ。
なぜだろう。前みたいにちゃんと思うように指が動いてくれる。右手の薬指と小指にちゃんと力が入る。
今なら本当のことを言えるだろうか。
「……深桜。実はこの曲は俺が創ったんじゃなくて――」
俺の声は音に紛れても、ちゃんと彼女の耳に届いたらしく、深桜は一瞬きょとんとした後、穏やかな笑みを浮かべてピアノの音に耳を傾けた。
完
