お父さんに対しての限界。

 真碧(まみ)さん。
 加織さん。
 桃萌(ともえ)さん。
 純菜さん。
 四人に対しての限界。


 それらはピークに達した。





 一度、そうなってしまう。

 そうしたら。
 できない、簡単に修復することは。







 だから。
 休むことにした、学校を。


 確かに。
 そうしたからといって。
 修復される、精神状態が。
 限らない、そうとは。

 だけど。
 思いつかなかった、今は。
 休む、学校を。
 そのことしか。



 学校を休んだ初日。
 見た、私は。
『心が呼吸できる世界』
 そこに繋がる真っ白な光の出入り口を。


 そうして。
 来た、初めて。
『心が呼吸できる世界』(ここ)に。