「それじゃあ、
 全ての説明も終えたことだから、
 そろそろ部屋に入りましょう」


 惺月(しずく)さんはそう言い。
 ノックした、部屋のドアを。

 そのあと。
 聞こえた、部屋から。
『はい』
 そういう声が。


 いよいよ。
 対面する、部屋の中の人たちと。

 そう思うと。
 してきた、少しだけ緊張を。



 惺月さんは。
「入るわね」
 そう言って。
 開けた、部屋のドアを。



「惺月さん、こんちはっす。
 よっ、那覇」


 最初にそう言ったのは。
 ヤンキーっぽい(少し怖そうな)美少女……というより美女。

 思えない、高校一年生に。
 それくらい大人っぽい。


「惺月さん、那覇くん、こんにちは」


 次にそう言ったのは。
 大人しそうな美少女。


「惺月さん、那覇くん、こんにちは」


 その次にそう言ったのは。
 大人しそうな男の子。



 すでに部屋にいた三人。
 那覇と私。

 全員で五人。


 ルームメイトはこのメンバー。