「あのさ」


 そして。

 響基の次に。
 空澄(あすみ)が口を開いた。


「俺も明日、
 行こうと思ってた、学校」


 思っている、空澄も同じことを。


「俺は何もしていない。
 だから、どんな理不尽なことがあっても、
 俺が学校を休まなければならない理由はない」


 空澄の言う通りだと思う。


 空澄は。
 間違っていない、全く。

 だから。
 正々堂々と学校に行けばいい。



 空澄の言葉に。

 私、凪紗、心詞(みこと)、響基は。
「理不尽なことが改善されることを祈ってる」
 そう言うと。

 空澄は。
「サンキュー」
 そう言った。


















 私、空澄、凪紗、心詞、響基は。
 明日、久しぶりに学校に行く。


 私たち五人は。
「健闘を祈る」
 そう言い合った。