「さぁさぁさぁ!皆の衆!100年に1度のオーシャンバトルが始まったぞぉぉ!」
『うぉぉぉぉ!!』
「天海と深海の均衡を保つために始まったこの闘い!!繰り返し繰り返し早7億年!!天海のポセイドンと深海のリヴァイアサンに選ばれし7天達が番と共に魂と願いを掛けて闘うぞぉぉ!」
『うぉぉぉぉ!!』
「そして俺は、今回バトルマスターを務めることになった、ポセイドンの息子トリートーンだ!!メス共俺と番になりたいかぁぁ!!」
『きゃぁぁぁぁ!!トリートーン様ぁぁぁ!!』
「いい反応だ!さて、前フリはここまでにしよう!!なんせ、今日は初戦から熱い闘いだからな!!双璧師弟対決!!天海を100万の悪魔軍から1人で1夜にして護り抜いた、しかし!禁忌を犯し深海に堕とされた最強戦士元双璧リヴィアタン・クレイ!!そして、リヴィアタンから双璧の術を習い最強の双璧を受け継いだ双璧戦士!!セラ・クロッソ・シーラカンス」
名前を呼ばれた瞬間に周りの観客が物凄い歓声を上げる。
観客の声が身体に響いてくる。
そんな中で1人の男だけは、周りを気にせずに立っていた。
「2人共は既に番の準備はできてるか?出来てるよなぁ??」
「………」
「…………」
「さぁ!始めるぞ!!バトル開始だぁぁぁ!」
ゴォォォン!!
開始の合図が闘技場に鳴り響いた。
「あれが…父さん…全く動かない」
「油断はするなアオ、師匠は頭の中で何万通りの戦い方を瞬時に頭でイメージしてる」
「じゃ、どうすればいいのさ!?」
「昨日の修行で話したように、師匠には今の俺の魔法じゃ全て弾かれる。だが、俺達双璧は護りながら戦うが、攻めるときには魔法が使えない。その時にお前が得意な格闘で攻め、スキがあればお前の精神を師匠に移す!そして師匠に問いかけろ!」
「あぁ!洒落臭い!!!分かった!とりあえずやるのみってことだね!!」
地面を強くけり、素早く師匠に一気に攻め込む。
「はぁぁぁ!」
「…………」
ガッガッガッ
何度も何度も師匠に素早く攻める。
師匠に考える隙を与えないように!
「ほう?昔よりかはまともな戦い方をするな…」
「俺だって、あなたの2つ名を受け継いだ身としては、昔よりかは成長してます!」
「だが、格闘だけじゃ俺には勝てないのはお前が知ってるだろ?」
「ッ…!?」
師匠は俺達の格闘を軽々しく受け止めたり、避けたりと攻撃が与えられないし、隙が無さすぎる。
流石だと言いたくなるほど、師匠の強さには敵わない。
全ての攻撃を上手く受け流し、尚且つ片腕で俺達を捉えてる!
パンパンガッ!
「んぐぐぐ…」
「どうした?強くなったんじゃないのか?」
「ぐぐ……!!まだまだぁ!!」
格闘時は師匠も俺も魔法は使えない、互いに攻撃を交わしながら素早く攻めるの繰り返し。
何度も何度も何度も、時には魔法を使って身を護ったりとするが、師匠の攻撃の一撃がデカすぎて魔力を削られていく。
攻撃される度に闘技場が揺れ、観客達が盛り上がっていく。
「はぁはぁ…セラ」
「どうした…」
「なんか…身体がおかしいんだ、思いっきり殴ってる筈なのに力が…」
「身体が?…まさか!?」
闘いに夢中で忘れてしまっていた!
師匠は、闘いながら俺達の魔力を引き出す為の魔点を素早く突くのが得意なのを!
「まだ甘いなセラ」
「っ…」
魔力が練れなくなり、おまけにアオが初めて突かれてたせいか、身体に力が入らなくて、膝から崩れ落ちる。
「お前の魔点は全てついた、魔力を出す事も練るのも無理だ…今なら間に合う、直ぐに棄権しろ。命は助けてやる」
「…はは、師匠…師匠は俺が…師匠が嫌がる程負けず嫌いなのを知ってますよね?」
「大した者だな、まだそんな軽口が聞けるとは」
「!?」
ドス!
師匠の重い蹴りが腹部に入り、勢いよく飛ばされて闘技場の壁にぶつかる。
「んぐぁあ!」
「弟子であるお前も知ってるよな?俺が闘いになれば容赦はしないことを…」
「んぐ…」
壁から剥がれ崩れ落ちる。
肋骨が2本折れてるのが痛みで分かり、俺ならともかくアオにとっては想像絶するような痛みを感じているはずだ。
「つ……」
「アオ!!」
アオは身体を無理やり動かし、立ち上がる。
「アオ…大丈夫か」
「…だ、大丈夫……」
「よかった…」
「父さん…私の事分からない?気づいてない?」
「まだ気づいてないみたいだ…」
「……父さん」
アオは少し切ない表情をした瞬間覚悟を決め、両手を思いっきり合わせた。
パン!!
「!?アオ!?」
アオのその姿勢は魔力を練る体制で、修行の基礎の基礎の体制だ。
「何をしている?お前は魔力はもう練れない…諦めろ」
「っ…アオ、魔力は魔天を突けられて、練れない!攻撃を防ぐしか、今は出来ない!」
「馬鹿野郎!!なんで諦める!」
「!?」
「なんで、やりもしないのに諦めるんだよ!!私はまだ、闘える。闘うんだ!!」
アオは練れないはずの魔力を練り始めた。
「アオ…」
「セラ!私は諦めない、父さんを取り戻すまで絶対に諦めない!手足折れても無くなっても、首だけになっても取り戻してやる!絶対に!」
そうだ、アオはどんなに苦しくても辛くても自分の夢の為に諦めなかった。
1番隣にいて見てきた俺が忘れてはいけないことだった。
アオはどんなにも屈しない強い心を持ってる。
「そうだな…お前は諦めてないのに俺が諦めたらいかんよな」
アオは諦めてない…アオを護らないといけない俺が諦めたらいけない!
「アオ!俺も力ある限り練り続ける!だからお前も全力で練ろ!」
「おう!!」
俺とアオは互いの意識を同調し、魔力をねり始める。
最初は練れなかった魔力が、少しずつ水が湧き上がるかのように溜まりに溜まっていく。
「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
魔力が溢れ出て、俺たちを包んでいく。
「なっ…」
師匠がまさかの事に驚いている。
「セラ…」
「アオ…」
「これで魔力は十分に溜まった、私は闘える」
「俺もだ…行くぞ!」
「おう!!」
俺達は再び師匠にたたみかけた、今度は突かれないように素早くかわし、護りながら攻撃をしていく。
「っ…!?しかし、なぜ…お前から俺の魔力を感じる………まさか」
「…そのまさかですよ師匠…あなたは予知は出来るが俺だってところまでは予知が出来なかったみたいだ」
「………」
「運命なのか分からないですが、俺の番は師匠…アナタが1番愛したメス…ホタル。ホタルの娘。あなたの愛娘、深海アオだ!!」
「!?!?!?」
「俺も真実を知った時は驚かされました…そして今も俺はあなたに驚いてる…なんせ、師匠の瞳…師匠の番でアオの母親、ホタルの魂が宿っている。本来、番が亡くなれば契約は無くなる…。だけど、あなたはアオの母親の事を愛してるが故に、瞳を代価に魂の契りをする事によって、亡き者と永遠に共になれ……っ!?」
ドゴォォォォォン!!
「つ!?」
一瞬の隙に師匠が俺の頭を掴み一気に地面に叩き付けられた。
見えなかった…。
そして、頭部から出血してるのが分かる。
「まさかお前がアオと番になるとは思わなかった…だが、お前のせいで俺の計画全てが無くなる事になる」
「っつー…やはりそうだったんですね」
「これ以上知ったような口を聞くならば、そのままお前の頭蓋骨ごと砕いてやる」
「くっ…はは!」
「何がおかしい?」
「師匠、あなたはやはりどんなに冷静さを保っていても、自分の娘がこうして自分の相手で戦ってる事に、少し抵抗があるみたいだ…。冷酷で残忍な戦士としてのあなたならその攻撃で俺を直ぐに殺せる筈だ…。なのにしなかった!やはりあなたの心にはまだ迷いがある!まぁ、そのおかげで、これでようやく師匠を捕らえることができたが…行くぞアオ」
「うん!」
「!?!?」
師匠の腕を掴み、アオの精神だけ師匠の中に入れた。
『うぉぉぉぉ!!』
「天海と深海の均衡を保つために始まったこの闘い!!繰り返し繰り返し早7億年!!天海のポセイドンと深海のリヴァイアサンに選ばれし7天達が番と共に魂と願いを掛けて闘うぞぉぉ!」
『うぉぉぉぉ!!』
「そして俺は、今回バトルマスターを務めることになった、ポセイドンの息子トリートーンだ!!メス共俺と番になりたいかぁぁ!!」
『きゃぁぁぁぁ!!トリートーン様ぁぁぁ!!』
「いい反応だ!さて、前フリはここまでにしよう!!なんせ、今日は初戦から熱い闘いだからな!!双璧師弟対決!!天海を100万の悪魔軍から1人で1夜にして護り抜いた、しかし!禁忌を犯し深海に堕とされた最強戦士元双璧リヴィアタン・クレイ!!そして、リヴィアタンから双璧の術を習い最強の双璧を受け継いだ双璧戦士!!セラ・クロッソ・シーラカンス」
名前を呼ばれた瞬間に周りの観客が物凄い歓声を上げる。
観客の声が身体に響いてくる。
そんな中で1人の男だけは、周りを気にせずに立っていた。
「2人共は既に番の準備はできてるか?出来てるよなぁ??」
「………」
「…………」
「さぁ!始めるぞ!!バトル開始だぁぁぁ!」
ゴォォォン!!
開始の合図が闘技場に鳴り響いた。
「あれが…父さん…全く動かない」
「油断はするなアオ、師匠は頭の中で何万通りの戦い方を瞬時に頭でイメージしてる」
「じゃ、どうすればいいのさ!?」
「昨日の修行で話したように、師匠には今の俺の魔法じゃ全て弾かれる。だが、俺達双璧は護りながら戦うが、攻めるときには魔法が使えない。その時にお前が得意な格闘で攻め、スキがあればお前の精神を師匠に移す!そして師匠に問いかけろ!」
「あぁ!洒落臭い!!!分かった!とりあえずやるのみってことだね!!」
地面を強くけり、素早く師匠に一気に攻め込む。
「はぁぁぁ!」
「…………」
ガッガッガッ
何度も何度も師匠に素早く攻める。
師匠に考える隙を与えないように!
「ほう?昔よりかはまともな戦い方をするな…」
「俺だって、あなたの2つ名を受け継いだ身としては、昔よりかは成長してます!」
「だが、格闘だけじゃ俺には勝てないのはお前が知ってるだろ?」
「ッ…!?」
師匠は俺達の格闘を軽々しく受け止めたり、避けたりと攻撃が与えられないし、隙が無さすぎる。
流石だと言いたくなるほど、師匠の強さには敵わない。
全ての攻撃を上手く受け流し、尚且つ片腕で俺達を捉えてる!
パンパンガッ!
「んぐぐぐ…」
「どうした?強くなったんじゃないのか?」
「ぐぐ……!!まだまだぁ!!」
格闘時は師匠も俺も魔法は使えない、互いに攻撃を交わしながら素早く攻めるの繰り返し。
何度も何度も何度も、時には魔法を使って身を護ったりとするが、師匠の攻撃の一撃がデカすぎて魔力を削られていく。
攻撃される度に闘技場が揺れ、観客達が盛り上がっていく。
「はぁはぁ…セラ」
「どうした…」
「なんか…身体がおかしいんだ、思いっきり殴ってる筈なのに力が…」
「身体が?…まさか!?」
闘いに夢中で忘れてしまっていた!
師匠は、闘いながら俺達の魔力を引き出す為の魔点を素早く突くのが得意なのを!
「まだ甘いなセラ」
「っ…」
魔力が練れなくなり、おまけにアオが初めて突かれてたせいか、身体に力が入らなくて、膝から崩れ落ちる。
「お前の魔点は全てついた、魔力を出す事も練るのも無理だ…今なら間に合う、直ぐに棄権しろ。命は助けてやる」
「…はは、師匠…師匠は俺が…師匠が嫌がる程負けず嫌いなのを知ってますよね?」
「大した者だな、まだそんな軽口が聞けるとは」
「!?」
ドス!
師匠の重い蹴りが腹部に入り、勢いよく飛ばされて闘技場の壁にぶつかる。
「んぐぁあ!」
「弟子であるお前も知ってるよな?俺が闘いになれば容赦はしないことを…」
「んぐ…」
壁から剥がれ崩れ落ちる。
肋骨が2本折れてるのが痛みで分かり、俺ならともかくアオにとっては想像絶するような痛みを感じているはずだ。
「つ……」
「アオ!!」
アオは身体を無理やり動かし、立ち上がる。
「アオ…大丈夫か」
「…だ、大丈夫……」
「よかった…」
「父さん…私の事分からない?気づいてない?」
「まだ気づいてないみたいだ…」
「……父さん」
アオは少し切ない表情をした瞬間覚悟を決め、両手を思いっきり合わせた。
パン!!
「!?アオ!?」
アオのその姿勢は魔力を練る体制で、修行の基礎の基礎の体制だ。
「何をしている?お前は魔力はもう練れない…諦めろ」
「っ…アオ、魔力は魔天を突けられて、練れない!攻撃を防ぐしか、今は出来ない!」
「馬鹿野郎!!なんで諦める!」
「!?」
「なんで、やりもしないのに諦めるんだよ!!私はまだ、闘える。闘うんだ!!」
アオは練れないはずの魔力を練り始めた。
「アオ…」
「セラ!私は諦めない、父さんを取り戻すまで絶対に諦めない!手足折れても無くなっても、首だけになっても取り戻してやる!絶対に!」
そうだ、アオはどんなに苦しくても辛くても自分の夢の為に諦めなかった。
1番隣にいて見てきた俺が忘れてはいけないことだった。
アオはどんなにも屈しない強い心を持ってる。
「そうだな…お前は諦めてないのに俺が諦めたらいかんよな」
アオは諦めてない…アオを護らないといけない俺が諦めたらいけない!
「アオ!俺も力ある限り練り続ける!だからお前も全力で練ろ!」
「おう!!」
俺とアオは互いの意識を同調し、魔力をねり始める。
最初は練れなかった魔力が、少しずつ水が湧き上がるかのように溜まりに溜まっていく。
「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
魔力が溢れ出て、俺たちを包んでいく。
「なっ…」
師匠がまさかの事に驚いている。
「セラ…」
「アオ…」
「これで魔力は十分に溜まった、私は闘える」
「俺もだ…行くぞ!」
「おう!!」
俺達は再び師匠にたたみかけた、今度は突かれないように素早くかわし、護りながら攻撃をしていく。
「っ…!?しかし、なぜ…お前から俺の魔力を感じる………まさか」
「…そのまさかですよ師匠…あなたは予知は出来るが俺だってところまでは予知が出来なかったみたいだ」
「………」
「運命なのか分からないですが、俺の番は師匠…アナタが1番愛したメス…ホタル。ホタルの娘。あなたの愛娘、深海アオだ!!」
「!?!?!?」
「俺も真実を知った時は驚かされました…そして今も俺はあなたに驚いてる…なんせ、師匠の瞳…師匠の番でアオの母親、ホタルの魂が宿っている。本来、番が亡くなれば契約は無くなる…。だけど、あなたはアオの母親の事を愛してるが故に、瞳を代価に魂の契りをする事によって、亡き者と永遠に共になれ……っ!?」
ドゴォォォォォン!!
「つ!?」
一瞬の隙に師匠が俺の頭を掴み一気に地面に叩き付けられた。
見えなかった…。
そして、頭部から出血してるのが分かる。
「まさかお前がアオと番になるとは思わなかった…だが、お前のせいで俺の計画全てが無くなる事になる」
「っつー…やはりそうだったんですね」
「これ以上知ったような口を聞くならば、そのままお前の頭蓋骨ごと砕いてやる」
「くっ…はは!」
「何がおかしい?」
「師匠、あなたはやはりどんなに冷静さを保っていても、自分の娘がこうして自分の相手で戦ってる事に、少し抵抗があるみたいだ…。冷酷で残忍な戦士としてのあなたならその攻撃で俺を直ぐに殺せる筈だ…。なのにしなかった!やはりあなたの心にはまだ迷いがある!まぁ、そのおかげで、これでようやく師匠を捕らえることができたが…行くぞアオ」
「うん!」
「!?!?」
師匠の腕を掴み、アオの精神だけ師匠の中に入れた。