ということで、私は今回の件に蓋をして封印する事にした。二度とあの不思議体験を誰かに語ることは無い。語ってやるものか。絶対に広めたりしない。さっさと消えろ。死ね。

 そう決意して帰宅した。前日とは違い、道に迷うこと無く自宅へと帰り着くことが出来たのだが、入口のドアに手をかけた時、足元に何かが飛んできた。見れば青色の生地。

「は?」

 その生地のフォルム、非常に見覚えがあった。昨日私がとち狂ってお地蔵様にお供えした下着。それがどこからか飛んできたのである。
 一人につき一個か……報酬のつもりだろうが、とてもイラッとした。