だってやっぱり隣の席の神谷と、さっき見た神谷が同じ人だとは思えない。
顔は一緒だけど……っていうか肉体は一緒っぽいけど、中身が同じだとは思えない。
「ねぇ。1人の身体の中に、もう1人の人間って有り得る?」
夕食後。
リビングで熱心にスマホを覗く姉の隣に座り、さり気なく聞いてみる。
「あぁ解離性同一性障害でしょ」
「……え?」
「わかりやすく言えば二重人格」
スマホから視線すら上げずにアッサリとどうでも良さそうな感じに返して来た姉は、更にどうでも良さそうに続けた。
「まぁそれってある意味普通だけどね」
「普通……?」
「だってあんただってそうでしょ。2つの心持ってんじゃない?」
顔は一緒だけど……っていうか肉体は一緒っぽいけど、中身が同じだとは思えない。
「ねぇ。1人の身体の中に、もう1人の人間って有り得る?」
夕食後。
リビングで熱心にスマホを覗く姉の隣に座り、さり気なく聞いてみる。
「あぁ解離性同一性障害でしょ」
「……え?」
「わかりやすく言えば二重人格」
スマホから視線すら上げずにアッサリとどうでも良さそうな感じに返して来た姉は、更にどうでも良さそうに続けた。
「まぁそれってある意味普通だけどね」
「普通……?」
「だってあんただってそうでしょ。2つの心持ってんじゃない?」