「いやセーラだけど!セーラだけど、おかしいでしょ!?神谷があたしをセーラって呼ぶなんておかしすぎるでしょ!?」

「なら何て呼べば良い?」

「…………」

「俺はセーラを何て呼べば良い?」

「せ………セーラで良いけどもね!?」


神谷は笑った。
「ならセーラって事で」って笑った。


笑いながら「明日の夕方、ここに来て」って続けた。


意味がわかんなかった。


意味がわかんなすぎて、あたしはただ頷く事しか出来なかった。