―――結果は思った通りだった。


インターフォンを3回鳴らしてようやく細く開けたドアから顔を覗かせた神谷は、あたしの顔を見るなりあからさまに眉を寄せた。


更には。


「誰、お前」

「と……隣の席の浅見、だけど」


ホントにあたしが誰なのか知らないようだった。


挙句の果てには。


「帰れ。迷惑」

「ちょ……っと待ってよ!こっちだって来たくて来たんじゃないっての!」