アイツ、あんなに薄情だっけ!?
女子にだけは、かなり優しかったはずだけど!!


え、まさかキングにとってあたしは女子枠じゃないって事!?
優しくする価値すらないって感じ!?


呆然と立ち尽くすあたしは、ただただ小さくなって行くキングの背中を見送るしかない。


だからっていつまでも立ち尽くしてるワケにもいかない。


「…………」


あたしはゴクリと唾を飲み込むと、神谷の部屋へと向かった。