〜 Side 雛子 〜

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 部活動が発足してから1週間とちょっと。授業が始まるにはまだ早い時間。私は1人、不思研の部室に入る。
 ピィちゃんの朝ご飯は3人で当番制で回ることにした。今日は私の当番だ。

「ピィちゃん、おはよう」
「ピピピィ!」

 まるでおはようって言ってるみたいに可愛らしく鳴いた。

「今日は果物か」

 バランスも考えて食べさせなきゃいけない。でもやっぱり虫と生肉はまだちょっと苦手。今日がフルーツの日でよかった。
 赤翼くんはともかく、生駒くんまで虫や生肉をあげるのに慣れたようで、男子はすごいなと思った。

「…あ」

 そんなことを思いながらケースを見ると、明日の分のお肉がもう少なくなってる。明日は生駒くんの担当だし、補充するの伝えておかないと。

「…はい、おまたせ」

 リンゴをつまんでピィちゃんの口元へ。

「ピィ!ファグ!ハグッ」
「ふふっ、慌てなくても平気だよ」

 必死に食べるピィちゃんを見て、思わず笑みがこぼれた。
 可愛いなぁ。生き物ってこんなに可愛いんだ。


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「ピュフゥ」

 数分後、食べ終えて満足そうに吐息を漏らすピィちゃん。人間みたいな声に思わず笑みがこぼれる。

「…怪我、大丈夫かな?」

 食べ終えたピィちゃんを優しく撫で、翼の辺りを確認する。前はここを怪我していた。

「ピィッッ」
「あっ!ごめんね」

 嫌がってパタパタと翼を羽ばたかせるも、少し動きがぎこちない。まだ完治はしていないようだ。
 生まれ変わりを繰り返す不死鳥だから飛び方は知ってると思う。でも練習させた方がいいのだろうか。

「ピィ!ピピィ!」
「よしよし」

 しばらく朝の時間をピィちゃんと過ごす。指でつついたり優しく撫でたり、そんな私に懸命に反応するピィちゃん。言葉や気持ちがわかってるみたい。
 本当に頭がいいんだなぁ。それこそ私たち人間と同じくらい。

「…人間、かぁ」

 私は周りの子とちょっと違う。怪我すると炎を出してしまう危険な身体。
 自分は普通の人間とはちょっと違うから誰とも関わらずにいたけれど、今は赤翼くんたちといてちょっと楽しい。

「あ、もうこんな時間」

 ふと時計を見ると、そろそろ朝のホームルームが始まる時間。

「ピィちゃん、またお昼来るね」
「ピィピィ!」

 ピィちゃんはバイバイと鳴いた。またお昼、みんなでここに来よう。