するとその時、ちょうどリビングのテレビから灰咲シエラの声が聞こえてきた。街ぶらのバラエティ番組で、シエラが美味しそうなお店で食事をしているところだった。

「ん~! このコロッケ、めっちゃサックサク~! 素朴な味がいいかも~!」

 笑顔いっぱいのシエラが、ぱくぱくとコロッケを頬張っている。画面越しなのに、まるでコロッケが目の前にあって、味や温かさ、香りが伝わってくるような楽しい食リポだ。

「シエラさんを見ていたら、実家のコロッケが食べたくなりました。次の休日に、田舎に行きましょうか?」
「そうだね! おじいちゃんとおばあちゃん、きっと喜ぶよ!」

 ましろは、シエラのマネをして、大きな口でコロッケをぱくりっと頬張った。