マンションに向かう道を歩きながら、ましろはりんごおじさんに尋ねる。
「りんごおじさんは、いつからここでレストランをしてるんですか? 外国にいたんじゃなかったんですか?」
「果物の『りんご』の発音じゃなくて、小鳥の『インコ』とか、ゲームの『ビンゴ』とかの発音なんですが……。まぁ、そのままにしておきましょうか」
りんごおじさんは、笑いながらごろごろとキャリーバッグを引き、その上にましろのランドセルを乗せた。
そして時々、おとぎ商店街の人たちに、「こんにちは」、「姉の子なんです」と挨拶をするので、ましろも合わせてペコリと頭を下げる。
りんごおじさんは、商店街の人たちと仲が良いらしい。これまでご近所とさえもあまり付き合いがなかったましろにとっては、新鮮な感じと不思議な感じがしてならない。ましろが知っていた人は、マンションの管理人さんと学校の友達くらいだった。
「僕がおとぎ商店街に来たのは二年前です。ここは、食べ物を司る神様に守られた素敵な町ですよ」
りんごおじさんは、八百屋のおばさんに手を振りながら口を開いた。
「りんごおじさんは、いつからここでレストランをしてるんですか? 外国にいたんじゃなかったんですか?」
「果物の『りんご』の発音じゃなくて、小鳥の『インコ』とか、ゲームの『ビンゴ』とかの発音なんですが……。まぁ、そのままにしておきましょうか」
りんごおじさんは、笑いながらごろごろとキャリーバッグを引き、その上にましろのランドセルを乗せた。
そして時々、おとぎ商店街の人たちに、「こんにちは」、「姉の子なんです」と挨拶をするので、ましろも合わせてペコリと頭を下げる。
りんごおじさんは、商店街の人たちと仲が良いらしい。これまでご近所とさえもあまり付き合いがなかったましろにとっては、新鮮な感じと不思議な感じがしてならない。ましろが知っていた人は、マンションの管理人さんと学校の友達くらいだった。
「僕がおとぎ商店街に来たのは二年前です。ここは、食べ物を司る神様に守られた素敵な町ですよ」
りんごおじさんは、八百屋のおばさんに手を振りながら口を開いた。



