「りんごおじさんって、本当はすごい人なんじゃない?」
「さぁ。どうでしょう」
「キウイかき氷、お待たせしました」
クスクスと笑い合っているうちに、アリス君が小折シェフのキウイかき氷を作り終えたようだ。
「ありがとう。おいしそうだ」
かき氷は、ふわふわの口どけの氷の上に、果肉たっぷりのキウイソースがかかっていて、見た目だけでもキラキラとまぶしい。実は、氷の中にもカットされたキウイが入っていて、二度楽しめるようになっているというお楽しみまである。
「いいねぇ! 甘さと酸味のバランスが絶妙だ」
「イチゴとパイン味も、もう食べますか?」
「りんごおじさん、いくらなんでもひとりで三つは無理じゃない?」
ましろは、りんごおじさんにしてはめずらしい冗談を言うなと思ったのだけれど、違っていた。りんごおじさんは大真面目だった。
「料理勝負に負けた花衣里さんは、全味のかき氷を食べながら、お店の宣伝をして回るという任務があるんですよ」
「おなかを壊したら、凛悟君のせいだよ」
「うちの食べ物でお腹は壊れませんよ」
小折シェフを見つめるりんごおじさんの目は、笑っているけど笑っていない。
「ははは……。分かっているさ。残りの味は、商店街を一周してから食べに来るから。私が宣伝したら、お客が倍増するから覚悟しておくんだね!」
さわやかな捨て台詞を残して、小折シェフは去って行った。本当に、風のような人だ。
「面白い人っすね」
「きれいでかっこいい人だけど、面白さが上回るね」
「飽きなくていいですよ」
三人でそんな話をしていると、先ほどの小折シェフの宣言通り、お客さんがどんどん集まり出した。そして、知っている顔もチラホラと現れた。
「ましろー! 【雪の女王のかき氷】くださいな」
「いらっしゃいませ! 桃奈ちゃん家の果物を使ったソース、大好評だよ!」
「白兎。食べに来たぞ。イチゴ味を二つくれ」
「父さん……。ちょっと待っててくれよな!」
「白雪ぃっ! 父ちゃんと食うから、スプーン二つ付けてくれ!」
「琥太郎君こんにちは! どの味にする?」
「うわぁ~、おいしそうだね! 迷うね、愛華さん」
「すみません。大地君にかき氷全種類ください」
「大地君、リバウンドしてますねぇ」
「あたしと主人の分、くださいな」
「さぁ。どうでしょう」
「キウイかき氷、お待たせしました」
クスクスと笑い合っているうちに、アリス君が小折シェフのキウイかき氷を作り終えたようだ。
「ありがとう。おいしそうだ」
かき氷は、ふわふわの口どけの氷の上に、果肉たっぷりのキウイソースがかかっていて、見た目だけでもキラキラとまぶしい。実は、氷の中にもカットされたキウイが入っていて、二度楽しめるようになっているというお楽しみまである。
「いいねぇ! 甘さと酸味のバランスが絶妙だ」
「イチゴとパイン味も、もう食べますか?」
「りんごおじさん、いくらなんでもひとりで三つは無理じゃない?」
ましろは、りんごおじさんにしてはめずらしい冗談を言うなと思ったのだけれど、違っていた。りんごおじさんは大真面目だった。
「料理勝負に負けた花衣里さんは、全味のかき氷を食べながら、お店の宣伝をして回るという任務があるんですよ」
「おなかを壊したら、凛悟君のせいだよ」
「うちの食べ物でお腹は壊れませんよ」
小折シェフを見つめるりんごおじさんの目は、笑っているけど笑っていない。
「ははは……。分かっているさ。残りの味は、商店街を一周してから食べに来るから。私が宣伝したら、お客が倍増するから覚悟しておくんだね!」
さわやかな捨て台詞を残して、小折シェフは去って行った。本当に、風のような人だ。
「面白い人っすね」
「きれいでかっこいい人だけど、面白さが上回るね」
「飽きなくていいですよ」
三人でそんな話をしていると、先ほどの小折シェフの宣言通り、お客さんがどんどん集まり出した。そして、知っている顔もチラホラと現れた。
「ましろー! 【雪の女王のかき氷】くださいな」
「いらっしゃいませ! 桃奈ちゃん家の果物を使ったソース、大好評だよ!」
「白兎。食べに来たぞ。イチゴ味を二つくれ」
「父さん……。ちょっと待っててくれよな!」
「白雪ぃっ! 父ちゃんと食うから、スプーン二つ付けてくれ!」
「琥太郎君こんにちは! どの味にする?」
「うわぁ~、おいしそうだね! 迷うね、愛華さん」
「すみません。大地君にかき氷全種類ください」
「大地君、リバウンドしてますねぇ」
「あたしと主人の分、くださいな」



