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「おはよう希!」
いつも冷たい態度をとられるとわかっていながら、萌は今日も同じように笑顔で挨拶をした。
希はチラリとこちらを見て「おはよ」と、素っ気ない返事をする。
まだ無視をされていないだけマシなんだと自分にいい聞かせて、席へと向かった。
未だに希がどうして不機嫌になったのかわからないし、中には希のとなんてほっけばいいという子も出てきている。
だけど萌にはそうはできなかった。
この学校に入学してから一番最初にできた親友なんだから。
希にはきっと大きな何かがあったに違いない。
それはもしかしたら、萌と同じような余命宣告かもしれないんだ。
そんな希をほっておくわけにはいかなかった。
「ちょっと萌、昨日の放課後見たよ!」
クラスメート数人がきゃあきゃあ騒ぎながら近づいてきたので萌は目を見開いた。
「見たって、なにを?」
「とぼけなくてもいいじゃん。スポーツ科の高野くんと一緒にいたよね?」
「ねぇ、もしかして付き合ってるの?」
「告白されたとか!?」
質問攻めにされながら萌はカッと顔が熱くなるのを感じた。
「おはよう希!」
いつも冷たい態度をとられるとわかっていながら、萌は今日も同じように笑顔で挨拶をした。
希はチラリとこちらを見て「おはよ」と、素っ気ない返事をする。
まだ無視をされていないだけマシなんだと自分にいい聞かせて、席へと向かった。
未だに希がどうして不機嫌になったのかわからないし、中には希のとなんてほっけばいいという子も出てきている。
だけど萌にはそうはできなかった。
この学校に入学してから一番最初にできた親友なんだから。
希にはきっと大きな何かがあったに違いない。
それはもしかしたら、萌と同じような余命宣告かもしれないんだ。
そんな希をほっておくわけにはいかなかった。
「ちょっと萌、昨日の放課後見たよ!」
クラスメート数人がきゃあきゃあ騒ぎながら近づいてきたので萌は目を見開いた。
「見たって、なにを?」
「とぼけなくてもいいじゃん。スポーツ科の高野くんと一緒にいたよね?」
「ねぇ、もしかして付き合ってるの?」
「告白されたとか!?」
質問攻めにされながら萌はカッと顔が熱くなるのを感じた。