そんな気持ちが湧いてくるのだけれど、どうしても口に出して伝えることができない。


「大丈夫だよ。俺が一緒にいれば萌はもう大丈夫だから」


耳元で囁かれると、なんだか本当にそうなのだという気になってくる。


大樹はそっと萌から身を離して、その唇にキスをしたのだった。