☆☆☆
それからも何度か希に声をかけたが、希は聞こえないふりをして萌から逃げた。
それはもちろん、萌が倒れていたところを発見しても無視して帰ってしまあった罪悪感も手伝ってのことだった。
しかし、それを萌は知らない。
萌はきっと自分の気が付かない家に希のことを傷つけてしまったのだと思い込んだ。
「希お願い、話を聞いて」
「今、忙しいから」
休憩時間になっても教科書を出しっぱなしにして勉強を続ける希は、明らかに萌のことを避けていた。
これでは話ができないと感じた萌は希に手紙で伝えることにした。
自分の余命は後3ヶ月であること。
その間に希と一緒にいたいこと。
それを書き終えたときは満足感があったが、この手紙を受け取る希からすれば荷が重いことかもしれないと感じ始めた。
自分が逆の立場だったらどうだろう?
希が余命宣告を受けて、それを知っている友人は自分ひとりだったとしたら?
きっと、できるだけ一緒にいてあげたいと思うだろう。
それからも何度か希に声をかけたが、希は聞こえないふりをして萌から逃げた。
それはもちろん、萌が倒れていたところを発見しても無視して帰ってしまあった罪悪感も手伝ってのことだった。
しかし、それを萌は知らない。
萌はきっと自分の気が付かない家に希のことを傷つけてしまったのだと思い込んだ。
「希お願い、話を聞いて」
「今、忙しいから」
休憩時間になっても教科書を出しっぱなしにして勉強を続ける希は、明らかに萌のことを避けていた。
これでは話ができないと感じた萌は希に手紙で伝えることにした。
自分の余命は後3ヶ月であること。
その間に希と一緒にいたいこと。
それを書き終えたときは満足感があったが、この手紙を受け取る希からすれば荷が重いことかもしれないと感じ始めた。
自分が逆の立場だったらどうだろう?
希が余命宣告を受けて、それを知っている友人は自分ひとりだったとしたら?
きっと、できるだけ一緒にいてあげたいと思うだろう。