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大樹から萌の夢を叶えたい。
お嫁さんになってもらいたいと提案されたとき、1度は断った。
そんなこと無理にきまっている。
正式に書類を出すわけじゃないにしても、今の萌に負担をかけるようなことはできなかった。
だけど、大樹と希は諦めなかった。
到底信じることなんてできない大樹の力についても一生懸命説明してくれた。
萌の母親は半分は「そんなことができるなら、やってみれば?」という気持ちで今回のことを承諾したのだ。
ドレスを借りるのだって、場所を決めるのだって、子供だけでできるわけがない。
一番問題なのは、萌が動けないことだ。
動けないどころかここ数日間はずっと夢の中をさまよっている。
そんな状態で結婚式なんてと思っていた。
それが、たった1日で、たったふたりの力でここまでしてくれたのだ。
大樹と希の萌への愛情は本物だと実感させられた。
今、萌は人生で初めてのウエディングに袖を通している。
緊張と嬉しさと感動で包まれていることだろう。
「萌、あなたは幸せ者ね」
母親はそう呟いて鼻をすすりあげたのだった。
大樹から萌の夢を叶えたい。
お嫁さんになってもらいたいと提案されたとき、1度は断った。
そんなこと無理にきまっている。
正式に書類を出すわけじゃないにしても、今の萌に負担をかけるようなことはできなかった。
だけど、大樹と希は諦めなかった。
到底信じることなんてできない大樹の力についても一生懸命説明してくれた。
萌の母親は半分は「そんなことができるなら、やってみれば?」という気持ちで今回のことを承諾したのだ。
ドレスを借りるのだって、場所を決めるのだって、子供だけでできるわけがない。
一番問題なのは、萌が動けないことだ。
動けないどころかここ数日間はずっと夢の中をさまよっている。
そんな状態で結婚式なんてと思っていた。
それが、たった1日で、たったふたりの力でここまでしてくれたのだ。
大樹と希の萌への愛情は本物だと実感させられた。
今、萌は人生で初めてのウエディングに袖を通している。
緊張と嬉しさと感動で包まれていることだろう。
「萌、あなたは幸せ者ね」
母親はそう呟いて鼻をすすりあげたのだった。