☆☆☆
逃げるようにトイレの個室に入った萌だったが、現実から逃れることができないことは理解していた。
友人らから逃げたところで、問題は解決しない。
「彼氏に浮気されたことなんて1度もないし……」
つぶやき、大きく息を吐きだす。
ドラマやマンガの中でなら、浮気彼氏を問い詰めて別れたり、別の王子様のような男子が現れて手を差し伸べたりしてくれる。
けれど現実はそううまくはいかない。
初めてできた彼氏に直接問いただす勇気はまだ持っていないし、突然王子様が現れることなんてありえない。
「どうしたらいいの……」
萌はつぶやき、トイレの椅子に座り込んでしまったのだった。
逃げるようにトイレの個室に入った萌だったが、現実から逃れることができないことは理解していた。
友人らから逃げたところで、問題は解決しない。
「彼氏に浮気されたことなんて1度もないし……」
つぶやき、大きく息を吐きだす。
ドラマやマンガの中でなら、浮気彼氏を問い詰めて別れたり、別の王子様のような男子が現れて手を差し伸べたりしてくれる。
けれど現実はそううまくはいかない。
初めてできた彼氏に直接問いただす勇気はまだ持っていないし、突然王子様が現れることなんてありえない。
「どうしたらいいの……」
萌はつぶやき、トイレの椅子に座り込んでしまったのだった。