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夜になっても萌はなかなか寝付くことができなかった。


昼間まではあんなに幸せな気分だったのに、今では地獄に突き落とされてしまあったような気分になっている。


あの写真を送ってきた友人は決して悪意があったのではなく、自分を心配してくれてやってくれことだとわかっていた。


だからこそ、写真が本物であるとわかってしまった。


いっそ、意地悪だったらよかったのに。


何度そう思ってみても現実はなにも変わらない。


大樹からメッセージが届いてもそれを確認することができないまま、ベッドに潜り込んでしまった。


今大樹からなにを言われても、きっと心の中でわだかまりを持ってしまうだろう。


その結果妙なことを言ってしまいそうで怖かった。


明日になればまた学校へ行く。


そうなれば大樹にも会うことになるし、心配してくれている友人たちと会話することにもなる。


そう思うと、初めて萌は学校に行きたくないと思ってしまった。


今までどんなことがあっても学校へ行くことをやめなかったのに、大樹への不信感がそれを簡単に壊してしまう。


もういっそ、このまま朝が来なければいいのに……。


ギュッときつく目を閉じて、萌は嫌な考えを振り払おうとする。


しかし、実際にはなにもできないまま朝が来た。


「学校に行きたくないな」


ベッドから起きて着替えをしながら、ついこぼしてしまう。


「ちょっと萌、どうしたの?」