萌はジッと大樹を見つめている。


「できれば、大樹のお嫁さんに」


その言葉に大樹は思わず萌を抱きしめたくなった。


両親の手前その欲求をグッと押し込める。


その代わりテーブルの下で萌の手をギュッと握りしめた。


「ありがとう。俺も、そうなったらいいなって思ってるよ」


萌のこの夢はきっと自分が叶えて見せる。


大樹はこの時心にそう誓ったのだった。