こんなでね、わたし
洞察力とか?人の心の機微?
汲めないっていうか。
ほら現国とか
先生も知ってると思うけど
ほんと苦手だったからね。
天才小説家志望の(笑)
先生んとこに塾、
お母さんが行ってみなって
勧められたんだよね。
家族には言ってなかったけど
お兄ちゃん辺りは、
何か知ってたのもあるかも?
公開失恋。
お兄ちゃんは高校だったけど、
友達に妹とか弟とかいたら、
噂聞くとかあると思う。
急に進路変更の希望出したし。
あのね、
さすがに全校集会で公開失恋して
平気な人間っていると思う?!
集会中、逃げなかっただけ
頑張ったの!!でも、、
集会終わって、トイレで号泣。
あんな泣けるかなってぐらい、
ぐちょぐちょに 泣いたのね。
友達がトイレ見張ってくれて。
でね、
その時に高校は地元に絶対
いかないって、決めたんだよね。
だって、そうでしょ?
ほんとは、
夏休み中に転校したかったけど、
そんなの無理だから。
もともと
ヴィゴの進路希望知ってて、
そこを進路に書いて出してたの。
何?先生引いてる?
そこまでしてたのかって?
先生、恋する乙女舐めすぎ。
でもかえって、それ裏目。
公立で無難なとこから、
進路変えるの、
どうしたらいいかって、
もう夏休み中、大問題だよ。
私立とかは、うち、
お兄ちゃん居るから
ダメだと思ったもん。
いい妹でしょ?
でも、皆んながいる高校、
ましてヴィゴのとことか
行ったら、何かと噂とかされるに
決まってるよね。
ほんと、いいネットネタ。
それで、
クラブの先輩に相談したの。
クラブね、
美術部なんだけど、
すごく自由だから
毎日しなくても良くって
みんな勝手にしてたんだよね。
けれどクラブしてる美術室が
別棟にあって、
そこからテニス部が見えるの。
もちろん、絵、書くの好きだから
美術部入ったんだよ。
不可抗力だっけ?それだよ。
だからクラブ、2年の夏まで
皆勤賞なんだもん。
なんで?あのね、先生。
今は悔しいけど、ヴィゴが
テニス部だったの!!
だから!!
話の流れで、わかるくない?
だから集会以来、
夏休みのクラブはサボりまくり!
お陰で、久しぶりに休み中に
出たクラブで、
先輩に根掘り葉掘り聞かれた、、
クラブ来ない理由。
集会は先輩も見てたって
言ってね。
え?振り切ってる性格?
いいでしょ!それだけ拗らせて
ショック受けたのよ!!
先生、そんな意外そうな顔する?
それでね、
その先輩が教えてくれたの。
先輩も絵が好きで上手い人で。
で、先輩は
3年の夏でクラブ引退なんだ
けれど、来ててね。
進路が公立の特殊学科がある
街の学校だから、
同じ学校を目指してみないかって。
そこに美術とかデザインとか、
普通科じゃない学科があるから
デザイン学科とかどうって?
もうね、目から鱗だったの。
先輩はそこから美大を目指すって。
先輩すごいよね。神だよね。
自分は考えたことなかった。
だって、好きな相手と同じ学校
行くしか考えてなくて、
将来とか曖昧だったもん。
でも、もうね、
失恋して、皆んなから逃げれたら
それで良かったから。
先輩から聞いた学校を親に言って、
デザインの勉強したいからって、
もっともらしいこと言って。
それから
クラブの絵はもっぱら試験の
デッサンに変えて練習。
それでも付け焼き刃でしょ?
だから論文推薦で受かる為に、
先生とこに塾、来んだよね。
現国2なのに、
論文とか無茶苦茶なのにね。
はい、先生。
その時はお世話になりました。
できの悪い生徒だったもんね。
先生には感謝してます。
ほんとだよ!
でも、
何よりも、あの時は、
誰も知り合いがいない処に
行きたかったんだよね。
塾だって、学校とおんなじ。
知ってる人間ばっかりだから。
皆んなの前で、
指差されて、初恋暴露されて
フラた女子って。
塾もだし、高校も、
誰も知らないとこに逃げたかっの。
自分が自分を全然否定してて、
もう何もかもが嫌でね、
人に会うのは、とにかく惨めで
恥ずかしかったんだもん。
自己否定?凄かったからね。
こんな自分、誰もちゃんと
相手になって
くれないんだろうなあって、
思ってたなあ。
先生が、
授業前に、論文対策?
それもあったんだろうなって
思ってたけれど
毎回本の感想文を
宿題にして、
その添削を授業前にしながら
わたしの心の
もやもや出してくれたの。
だって課題の本。
内容が、普通じゃなかった。
ライトノベルの現代俳句集とか。
あれ、あれが なかったら、
どうなってたかなあってね。
今でも少し思うよ。
だから、先生。ありがとうね。
え?鈍感だったよなって?
人形みたいだった?
自分ではそんな風に思ってた
割に、影でモテてたのも、
わからなかったんだよなって?
何それ?
確かにね、人形みたいな顔して
誰の顔も見ないように
塾でも先生の前、
1番前に座ってたよね。
だって、
ナガレとシュウジロウは、
あんまり面識なかったけど、
集会は見てるはずだし。
あ、思い出した。
絶対、誰とも馴染まないって
決めてたのにレオ、
先生覚えてる?
海側のレオ、内田レオ。
いっつもレオが隣に座るの。
全然授業とか集中しないのに、
前まで来て座るとか。
嫌がらせだよね。
え、
ナガレと付き合ってたんだろ?
何で!!先生知ってるの?
ナガレと付き合ったのって、
塾卒業してからだよ?
ナガレが何時から好きだと思って
たか?
高校の通学電車で、
たまたま同じ時間に乗るように
なってからだと思うよ?
え!何、先生!何で笑うの?!
何か違った?
洞察力とか?人の心の機微?
汲めないっていうか。
ほら現国とか
先生も知ってると思うけど
ほんと苦手だったからね。
天才小説家志望の(笑)
先生んとこに塾、
お母さんが行ってみなって
勧められたんだよね。
家族には言ってなかったけど
お兄ちゃん辺りは、
何か知ってたのもあるかも?
公開失恋。
お兄ちゃんは高校だったけど、
友達に妹とか弟とかいたら、
噂聞くとかあると思う。
急に進路変更の希望出したし。
あのね、
さすがに全校集会で公開失恋して
平気な人間っていると思う?!
集会中、逃げなかっただけ
頑張ったの!!でも、、
集会終わって、トイレで号泣。
あんな泣けるかなってぐらい、
ぐちょぐちょに 泣いたのね。
友達がトイレ見張ってくれて。
でね、
その時に高校は地元に絶対
いかないって、決めたんだよね。
だって、そうでしょ?
ほんとは、
夏休み中に転校したかったけど、
そんなの無理だから。
もともと
ヴィゴの進路希望知ってて、
そこを進路に書いて出してたの。
何?先生引いてる?
そこまでしてたのかって?
先生、恋する乙女舐めすぎ。
でもかえって、それ裏目。
公立で無難なとこから、
進路変えるの、
どうしたらいいかって、
もう夏休み中、大問題だよ。
私立とかは、うち、
お兄ちゃん居るから
ダメだと思ったもん。
いい妹でしょ?
でも、皆んながいる高校、
ましてヴィゴのとことか
行ったら、何かと噂とかされるに
決まってるよね。
ほんと、いいネットネタ。
それで、
クラブの先輩に相談したの。
クラブね、
美術部なんだけど、
すごく自由だから
毎日しなくても良くって
みんな勝手にしてたんだよね。
けれどクラブしてる美術室が
別棟にあって、
そこからテニス部が見えるの。
もちろん、絵、書くの好きだから
美術部入ったんだよ。
不可抗力だっけ?それだよ。
だからクラブ、2年の夏まで
皆勤賞なんだもん。
なんで?あのね、先生。
今は悔しいけど、ヴィゴが
テニス部だったの!!
だから!!
話の流れで、わかるくない?
だから集会以来、
夏休みのクラブはサボりまくり!
お陰で、久しぶりに休み中に
出たクラブで、
先輩に根掘り葉掘り聞かれた、、
クラブ来ない理由。
集会は先輩も見てたって
言ってね。
え?振り切ってる性格?
いいでしょ!それだけ拗らせて
ショック受けたのよ!!
先生、そんな意外そうな顔する?
それでね、
その先輩が教えてくれたの。
先輩も絵が好きで上手い人で。
で、先輩は
3年の夏でクラブ引退なんだ
けれど、来ててね。
進路が公立の特殊学科がある
街の学校だから、
同じ学校を目指してみないかって。
そこに美術とかデザインとか、
普通科じゃない学科があるから
デザイン学科とかどうって?
もうね、目から鱗だったの。
先輩はそこから美大を目指すって。
先輩すごいよね。神だよね。
自分は考えたことなかった。
だって、好きな相手と同じ学校
行くしか考えてなくて、
将来とか曖昧だったもん。
でも、もうね、
失恋して、皆んなから逃げれたら
それで良かったから。
先輩から聞いた学校を親に言って、
デザインの勉強したいからって、
もっともらしいこと言って。
それから
クラブの絵はもっぱら試験の
デッサンに変えて練習。
それでも付け焼き刃でしょ?
だから論文推薦で受かる為に、
先生とこに塾、来んだよね。
現国2なのに、
論文とか無茶苦茶なのにね。
はい、先生。
その時はお世話になりました。
できの悪い生徒だったもんね。
先生には感謝してます。
ほんとだよ!
でも、
何よりも、あの時は、
誰も知り合いがいない処に
行きたかったんだよね。
塾だって、学校とおんなじ。
知ってる人間ばっかりだから。
皆んなの前で、
指差されて、初恋暴露されて
フラた女子って。
塾もだし、高校も、
誰も知らないとこに逃げたかっの。
自分が自分を全然否定してて、
もう何もかもが嫌でね、
人に会うのは、とにかく惨めで
恥ずかしかったんだもん。
自己否定?凄かったからね。
こんな自分、誰もちゃんと
相手になって
くれないんだろうなあって、
思ってたなあ。
先生が、
授業前に、論文対策?
それもあったんだろうなって
思ってたけれど
毎回本の感想文を
宿題にして、
その添削を授業前にしながら
わたしの心の
もやもや出してくれたの。
だって課題の本。
内容が、普通じゃなかった。
ライトノベルの現代俳句集とか。
あれ、あれが なかったら、
どうなってたかなあってね。
今でも少し思うよ。
だから、先生。ありがとうね。
え?鈍感だったよなって?
人形みたいだった?
自分ではそんな風に思ってた
割に、影でモテてたのも、
わからなかったんだよなって?
何それ?
確かにね、人形みたいな顔して
誰の顔も見ないように
塾でも先生の前、
1番前に座ってたよね。
だって、
ナガレとシュウジロウは、
あんまり面識なかったけど、
集会は見てるはずだし。
あ、思い出した。
絶対、誰とも馴染まないって
決めてたのにレオ、
先生覚えてる?
海側のレオ、内田レオ。
いっつもレオが隣に座るの。
全然授業とか集中しないのに、
前まで来て座るとか。
嫌がらせだよね。
え、
ナガレと付き合ってたんだろ?
何で!!先生知ってるの?
ナガレと付き合ったのって、
塾卒業してからだよ?
ナガレが何時から好きだと思って
たか?
高校の通学電車で、
たまたま同じ時間に乗るように
なってからだと思うよ?
え!何、先生!何で笑うの?!
何か違った?