窓から飛び出した夜の町は、雨に濡れてキラキラと輝いていた。日付が変わって夜もさらに深くなった頃には、ネオン街も静寂に包まれ始めていた。
絡まれたら面倒な酔っぱらいたちの姿も消えたネオン街の道を、雨に打たれながら走っていく。裏通りに入り、店の裏側に置かれたポリバケツを開けると、久しぶりの食事を求めて残飯を漁った。
腹が減っては戦はできない。お母さんの相手をしていた禿げ頭のおっちゃんが言ってた言葉。意味はよくわからなかったけど、今はなんとなくそんな気分かなと思った。
食べ残しの唐揚げにありつけたのは運が良かった。雨水で喉を潤しながら、さらに奥を漁ろうとした時だった。
突然店の勝手口が開き、中からスキンヘッドの巨漢が出てきた。
「このクソガキ!」
モップを振りかざしながら、男が怒声をあびせてくる。反射的にポリバケツを押し倒し、全力で表道に向かってかけだした。背後に怒号が迫っていたけど、振り返ることなく走り続けた。
捕まったが最後、この世界では袋叩きにされても文句は言えない。歩いて帰れればラッキーなくらい、酷い目に遭うのは目に見えていた。
点滅する街灯の下を、ジグザグに走り回る。いつもならすぐに諦めるのに、今日はまだ追いかけてきていた。この間タケルと二人で漁ったことを根に持ってるのかもしれない。だとしたら、捕まったら殺されても文句は言えなかった。
息が限界に近づいていた。雨を吸ったズボンが重くて、足がガクガクと震え始める。最悪なことに、突き刺すような胸と横腹の痛みも襲ってきた。いつ転んでもおかしくなかったところで、ようやく表へと逃げ出すことができた。
後は隠れるところを探すだけとなったところで、駅前の道路を巡回しているパトカーが視界に入ってきた。
――やば、どうしよう
パトカーはロータリーを旋回して進路をこっちに向けていた。このままだと、鉢合わせになってしまいそうだった。そうなったら、拳銃を持っているから間違いなく逮捕されてしまうだろう。
胸に抱えたバックを握りしめ、周囲を懸命に探った僕は、一か八か路駐してある車の下に潜り込んだ。
雨で冷えきったアスファルトに顔をつけたところで、急激な吐き気に抗えずに吐いてしまった。錆のような変な味が、糸を引いてアスファルトに滲んでいくのを見つめたまま、嵐が過ぎるのをじっと待った。パトカーは、闇に潜む不審者がいないか探るようにゆっくりと近づいてきている。その光が強くなるに連れて、スキンヘッドらしき足音も近づいていた。
猫のように丸くなりながら、震える手をバックの中に入れる。ビニール袋に包まれた冷たく硬い感触を確かめると、そのグリップを力強く握りしめた。
こんなところで捕まるわけにはいかなかった。捕まったら、きっとレナを助けに行くことはできなくなってしまう。
――だったら
僕は、握りしめた拳銃をバックから取り出した。弾は一発しかない。でも、捕まったら終わりだから迷っている場合じゃなかった。
パトカーのヘッドライトが、ゆっくりと隠れている車を照らしていく。その光から少しでも逃げるように、僕は地べたを這いずり回った。
喉が急激に渇き、口の中も乾ききっていた。泥水を口に含んだけどすぐに吐き出した。ざらついた砂の感触のせいで、余計に口の中が不快感で一杯になる。地面に穴があくんじゃないかって思うくらいに、心臓が乱れ打っていた。
拳銃を握りしめたまま、白黒のボディが通り過ぎていくのを見送った。どうやらパトカーは、僕に気づくことなく通り過ぎていってくれたみたいだ。
全身から一気に力が抜け、長いため息をつきかけた瞬間、僕は再び拳銃を握りしめて照準を車の外に合わせた。
車の下から見える世界に、スラックスに包まれた足が見えた。ボンネットを叩く雨音に紛れて聞こえてきた足音は、正確にこの車の真横で停止した。
下を覗いたら撃つ。先制攻撃だ。そう腹に決めて拳銃を構え直したと同時に、車のドアがゆっくりと開いた。
続けてかかるエンジンの音に、一瞬なにが起きたかわからなかったけど、次になにが起きるかわかった僕は、地べたに這いつくばって身を低くした。
そんな僕の頭上を、車が通り過ぎていった。後に残ったのは、アスファルトを叩く雨音と冷たい感触だけだった。
「助かった」
周りに人の気配がないことを確かめながらビルの陰に身を潜めると、震えが止まらない手で拳銃をバックに直した。
ビルの壁に背中を預けて座り、雨にうたれながら火照った体と昂った感情が落ち着くのを待つことにした。
生きることは過酷だ。さらには、生き続けるのはもっと過酷だ。僕みたいに大人に頼れない存在は、たまにご飯を探しに町に出るだけで命懸けになってしまう。
だから、力が欲しかった。一人でも生きていけるような、安心して家で毎日暮らせるような、そんな当たり前の力が欲しかった。
そしたら、きっとレナのことも守ってやれるはず。ボロ小屋の秘密基地じゃなくて、ちゃんとした家で守ってやりたかった。
その為には大人にならないとダメだって、痩せていつも充血している目をしたお母さんの彼氏が言っていた。日本では、大人にならないと一人では生きられないようになっていると、笑いながら教えてくれた。
でも、大人になんかなるのを待ってる余裕はなかった。力が必要なのは今だった。今、レナを助け出して守ってやれるのは僕しかいない。その僕がこんなに無力だったとしたら、助けることも守ることもできなくなってしまう。
雨にあたりすぎたせいか、思考が悪い方向ばかりに流されていた。気持ちを切り替えながら立ち上がろうとした時、口から変な味の液体が手のひらに落ちてきた。
――なんだ?
辺りを照らす街灯に手をかざしてみる。手のひらには、真っ赤な液体がついていた。それだけではなかった。僕が隠れていた場所の地面にも、よく見ると真っ赤な液体が広がっていた。
――血を吐いたの?
突然のことに戸惑っていると、再び突き刺すような痛みが胸と横腹に襲ってきた。
――どうなっているの?
言葉にできない不安が頭をよぎっていく。懸命に嫌な予感を振り払おうとしたけど、不安と痛みはますます大きくなっていった。
――とにかく、今はレナのことが先だ
不安と恐怖に震える体を起こし、駅の駐輪場から自転車を盗んで目的地を目指した。
車も人通りもない道を自転車で駆け抜ける。表道からエリアOO1に続く田舎道に入ったところで、雨が止んでくれた。ここまでくれば、人はもちろん、警察に見つかる心配はなかった。
安堵しながら、自転車をこぐ足に力を込める。目的地の山が見えたところで、自転車を川に捨てた。
ここからは、前回来た時と同じく歩いていった方が安全だった。キャロルのメンバーがいたら、自転車は目立ってしまうし、咄嗟に藪の中に隠れることができない。
周囲の音に神経を尖らせながら、山道を歩いていく。雨が止んでくれたおかげで学ランを脱ぐと、少しだけ熱気から解放された。
山道にしては、舗装されているのがありがたかった。昔のダム建設時代のもので、山を越えた向こうの町につながっているらしい。といっても、キャロルの溜まり場を横切らないといけないから、夜は車が通ることはない。通るとしたらキャロルの車くらいだろう。
今のところ、車が前からも後ろからも来る気配はないみたいだ。街灯はないから真っ暗な道を歩くしかないけど、闇に包まれていた方が気分的には楽だった。
キャロルの溜まり場まで残り半分まできたところで、舗装されていない脇道が見えた。前回来たときはよくわからなかったけど、脇道は山の中でも特に森林が密集しているエリアにつながっているみたいだ。車一台分通れるくらいの道幅しかないから、多分、ほとんど使われていないのかもしれない。
気にすることなく通り過ぎようとした時、ふと、視界になにかが見えた気がした。闇に慣れた目とはいっても、綺麗に見えるわけじゃない。だから、なにかがあるという程度の感じしかしなかったけど、誘われるように地面に落ちているものに近寄ってみた。
「これって――」
草むらに落ちていたのはサンダルだった。ピンク色のサンダルには、見慣れた白い花の飾りがついていた。
手にした瞬間、背中に戦慄が走った。サンダルは、間違いなくレナのものだった。
「なんでこんなとこにあるんだ?」
サンダルを手にしたまま周囲を見渡してみる。サンダルは片方しかなく、もう片方は見当たらなかった。
問題はそれだけではなかった。一番の問題は、なぜこんなとこにレナのサンダルが落ちているのかだった。
レナはキャロルのメンバーと一緒だったはず。だから、いるとしたらたまり場のダムにいるはずだ。この場所はたまり場から離れ過ぎていると思うから、ここにレナがいるはずがなかった。
生ぬるい汗が首筋から背中に落ちていった。抗えない力に引っ張られるように、視線を脇道の先に向けた。
前回来たときは、この脇道に入ったところでキャロルのメンバーに襲われた。ひどく怒っていたことは今でも覚えている。ただ、なぜそこまで怒っていたのかはわからなかった。
嫌な予感しかしなくて、気がつくとバックを持つ手が震えていた。まるでなにかに怯えていたけど、なにに怯えているのかは自分でもわからなかった。
そんな奇妙な空気に支配されかけた時だった。
突然、眩しい光が僕の視界を奪った。なにが起きたのかわからなかったけど、揺れる光を見て懐中電灯に照らされたとわかった。
やがて、ゆっくりと懐中電灯を持つシルエットが浮かび上がると、全身の力が抜けて手にしていた学ランを地面に落とした。
絡まれたら面倒な酔っぱらいたちの姿も消えたネオン街の道を、雨に打たれながら走っていく。裏通りに入り、店の裏側に置かれたポリバケツを開けると、久しぶりの食事を求めて残飯を漁った。
腹が減っては戦はできない。お母さんの相手をしていた禿げ頭のおっちゃんが言ってた言葉。意味はよくわからなかったけど、今はなんとなくそんな気分かなと思った。
食べ残しの唐揚げにありつけたのは運が良かった。雨水で喉を潤しながら、さらに奥を漁ろうとした時だった。
突然店の勝手口が開き、中からスキンヘッドの巨漢が出てきた。
「このクソガキ!」
モップを振りかざしながら、男が怒声をあびせてくる。反射的にポリバケツを押し倒し、全力で表道に向かってかけだした。背後に怒号が迫っていたけど、振り返ることなく走り続けた。
捕まったが最後、この世界では袋叩きにされても文句は言えない。歩いて帰れればラッキーなくらい、酷い目に遭うのは目に見えていた。
点滅する街灯の下を、ジグザグに走り回る。いつもならすぐに諦めるのに、今日はまだ追いかけてきていた。この間タケルと二人で漁ったことを根に持ってるのかもしれない。だとしたら、捕まったら殺されても文句は言えなかった。
息が限界に近づいていた。雨を吸ったズボンが重くて、足がガクガクと震え始める。最悪なことに、突き刺すような胸と横腹の痛みも襲ってきた。いつ転んでもおかしくなかったところで、ようやく表へと逃げ出すことができた。
後は隠れるところを探すだけとなったところで、駅前の道路を巡回しているパトカーが視界に入ってきた。
――やば、どうしよう
パトカーはロータリーを旋回して進路をこっちに向けていた。このままだと、鉢合わせになってしまいそうだった。そうなったら、拳銃を持っているから間違いなく逮捕されてしまうだろう。
胸に抱えたバックを握りしめ、周囲を懸命に探った僕は、一か八か路駐してある車の下に潜り込んだ。
雨で冷えきったアスファルトに顔をつけたところで、急激な吐き気に抗えずに吐いてしまった。錆のような変な味が、糸を引いてアスファルトに滲んでいくのを見つめたまま、嵐が過ぎるのをじっと待った。パトカーは、闇に潜む不審者がいないか探るようにゆっくりと近づいてきている。その光が強くなるに連れて、スキンヘッドらしき足音も近づいていた。
猫のように丸くなりながら、震える手をバックの中に入れる。ビニール袋に包まれた冷たく硬い感触を確かめると、そのグリップを力強く握りしめた。
こんなところで捕まるわけにはいかなかった。捕まったら、きっとレナを助けに行くことはできなくなってしまう。
――だったら
僕は、握りしめた拳銃をバックから取り出した。弾は一発しかない。でも、捕まったら終わりだから迷っている場合じゃなかった。
パトカーのヘッドライトが、ゆっくりと隠れている車を照らしていく。その光から少しでも逃げるように、僕は地べたを這いずり回った。
喉が急激に渇き、口の中も乾ききっていた。泥水を口に含んだけどすぐに吐き出した。ざらついた砂の感触のせいで、余計に口の中が不快感で一杯になる。地面に穴があくんじゃないかって思うくらいに、心臓が乱れ打っていた。
拳銃を握りしめたまま、白黒のボディが通り過ぎていくのを見送った。どうやらパトカーは、僕に気づくことなく通り過ぎていってくれたみたいだ。
全身から一気に力が抜け、長いため息をつきかけた瞬間、僕は再び拳銃を握りしめて照準を車の外に合わせた。
車の下から見える世界に、スラックスに包まれた足が見えた。ボンネットを叩く雨音に紛れて聞こえてきた足音は、正確にこの車の真横で停止した。
下を覗いたら撃つ。先制攻撃だ。そう腹に決めて拳銃を構え直したと同時に、車のドアがゆっくりと開いた。
続けてかかるエンジンの音に、一瞬なにが起きたかわからなかったけど、次になにが起きるかわかった僕は、地べたに這いつくばって身を低くした。
そんな僕の頭上を、車が通り過ぎていった。後に残ったのは、アスファルトを叩く雨音と冷たい感触だけだった。
「助かった」
周りに人の気配がないことを確かめながらビルの陰に身を潜めると、震えが止まらない手で拳銃をバックに直した。
ビルの壁に背中を預けて座り、雨にうたれながら火照った体と昂った感情が落ち着くのを待つことにした。
生きることは過酷だ。さらには、生き続けるのはもっと過酷だ。僕みたいに大人に頼れない存在は、たまにご飯を探しに町に出るだけで命懸けになってしまう。
だから、力が欲しかった。一人でも生きていけるような、安心して家で毎日暮らせるような、そんな当たり前の力が欲しかった。
そしたら、きっとレナのことも守ってやれるはず。ボロ小屋の秘密基地じゃなくて、ちゃんとした家で守ってやりたかった。
その為には大人にならないとダメだって、痩せていつも充血している目をしたお母さんの彼氏が言っていた。日本では、大人にならないと一人では生きられないようになっていると、笑いながら教えてくれた。
でも、大人になんかなるのを待ってる余裕はなかった。力が必要なのは今だった。今、レナを助け出して守ってやれるのは僕しかいない。その僕がこんなに無力だったとしたら、助けることも守ることもできなくなってしまう。
雨にあたりすぎたせいか、思考が悪い方向ばかりに流されていた。気持ちを切り替えながら立ち上がろうとした時、口から変な味の液体が手のひらに落ちてきた。
――なんだ?
辺りを照らす街灯に手をかざしてみる。手のひらには、真っ赤な液体がついていた。それだけではなかった。僕が隠れていた場所の地面にも、よく見ると真っ赤な液体が広がっていた。
――血を吐いたの?
突然のことに戸惑っていると、再び突き刺すような痛みが胸と横腹に襲ってきた。
――どうなっているの?
言葉にできない不安が頭をよぎっていく。懸命に嫌な予感を振り払おうとしたけど、不安と痛みはますます大きくなっていった。
――とにかく、今はレナのことが先だ
不安と恐怖に震える体を起こし、駅の駐輪場から自転車を盗んで目的地を目指した。
車も人通りもない道を自転車で駆け抜ける。表道からエリアOO1に続く田舎道に入ったところで、雨が止んでくれた。ここまでくれば、人はもちろん、警察に見つかる心配はなかった。
安堵しながら、自転車をこぐ足に力を込める。目的地の山が見えたところで、自転車を川に捨てた。
ここからは、前回来た時と同じく歩いていった方が安全だった。キャロルのメンバーがいたら、自転車は目立ってしまうし、咄嗟に藪の中に隠れることができない。
周囲の音に神経を尖らせながら、山道を歩いていく。雨が止んでくれたおかげで学ランを脱ぐと、少しだけ熱気から解放された。
山道にしては、舗装されているのがありがたかった。昔のダム建設時代のもので、山を越えた向こうの町につながっているらしい。といっても、キャロルの溜まり場を横切らないといけないから、夜は車が通ることはない。通るとしたらキャロルの車くらいだろう。
今のところ、車が前からも後ろからも来る気配はないみたいだ。街灯はないから真っ暗な道を歩くしかないけど、闇に包まれていた方が気分的には楽だった。
キャロルの溜まり場まで残り半分まできたところで、舗装されていない脇道が見えた。前回来たときはよくわからなかったけど、脇道は山の中でも特に森林が密集しているエリアにつながっているみたいだ。車一台分通れるくらいの道幅しかないから、多分、ほとんど使われていないのかもしれない。
気にすることなく通り過ぎようとした時、ふと、視界になにかが見えた気がした。闇に慣れた目とはいっても、綺麗に見えるわけじゃない。だから、なにかがあるという程度の感じしかしなかったけど、誘われるように地面に落ちているものに近寄ってみた。
「これって――」
草むらに落ちていたのはサンダルだった。ピンク色のサンダルには、見慣れた白い花の飾りがついていた。
手にした瞬間、背中に戦慄が走った。サンダルは、間違いなくレナのものだった。
「なんでこんなとこにあるんだ?」
サンダルを手にしたまま周囲を見渡してみる。サンダルは片方しかなく、もう片方は見当たらなかった。
問題はそれだけではなかった。一番の問題は、なぜこんなとこにレナのサンダルが落ちているのかだった。
レナはキャロルのメンバーと一緒だったはず。だから、いるとしたらたまり場のダムにいるはずだ。この場所はたまり場から離れ過ぎていると思うから、ここにレナがいるはずがなかった。
生ぬるい汗が首筋から背中に落ちていった。抗えない力に引っ張られるように、視線を脇道の先に向けた。
前回来たときは、この脇道に入ったところでキャロルのメンバーに襲われた。ひどく怒っていたことは今でも覚えている。ただ、なぜそこまで怒っていたのかはわからなかった。
嫌な予感しかしなくて、気がつくとバックを持つ手が震えていた。まるでなにかに怯えていたけど、なにに怯えているのかは自分でもわからなかった。
そんな奇妙な空気に支配されかけた時だった。
突然、眩しい光が僕の視界を奪った。なにが起きたのかわからなかったけど、揺れる光を見て懐中電灯に照らされたとわかった。
やがて、ゆっくりと懐中電灯を持つシルエットが浮かび上がると、全身の力が抜けて手にしていた学ランを地面に落とした。